スパルタク・モスクワがEL出場停止に声明「平和が一刻も早く実現することを願っています」

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 スパルタク・モスクワがヨーロッパリーグ(EL)から追放されたことを受けて声明を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 FIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)は2月28日に共同でロシアのクラブと代表チームを追って通知があるまで全大会で出場停止処分にすると発表。これによりELのグループCを首位通過したスパルタク・モスクワは、決勝トーナメント・ラウンド16(3月10日/17日)でライプツィヒと対戦することになっていたが出場停止となることが濃厚となっている。

 同クラブは1日にクラブ公式サイトを更新し声明を掲載。決定に不満は残るものの理解し受け入れると発表した。

「UEFAとFIFAは、現在のヨーロッパリーグから除外することを決定しました。これは、RBライプツィヒとのラウンド16の対戦が予定通り行われないことを意味しています。この決定は、ウクライナで起きた最近の出来事に対する両団体の立場に関係しています。UEFAとFIFAが下した今回の決定は、予想されたことではありますが、クラブは非常に動揺しています。残念ながら、我々のクラブがヨーロッパリーグでしてきた努力は、スポーツとは大きく逸脱した理由から無効となりました」

「スパルタクはロシアだけでなく、世界中に何百万人ものファンがいます。私たちの成功や失敗が、何十カ国もの人々を結んでいます。私たちは、スポーツは、どんなに困難な時であっても、橋を燃やすことではなく橋を架けることを目的とすべきだと信じています。この決定には納得はできませんが決定には従います。今は国内大会に専念し、全員が必要とする平和が一刻も早く実現することを願っています」

 この決定によりロシア代表が3月24日に控えていたFIFAワールドカップカタール2022欧州予選プレーオフに出場できなくなったほか、ロシア女子代表の欧州選手権出場も不透明となっている。