元日本代表FW城彰二氏(写真:アフロスポーツ)

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サッカーの元日本代表FW城彰二氏(46)が2021年12月7日に公開したユーチューブ動画で、横浜FC時代(当時J2)に夫人から強烈なダメ出しを食らい改心したことを明かした。

「プライドが捨てられなくて...」

動画のなかで城氏は横浜FCに在籍していた当時を振り返り、元日本代表などのプライドを捨てきれずにプレーしていたが、夫人の言葉によってプライドを捨て原点回帰したことを明かした。

城氏は94年にジェフユナイテッド市原に入団し、97年に横浜マリノスに移籍。その後スペインに渡り、01年にJリーグに復帰した。03年にJ2の横浜FCに加入し、06年シーズンを最後に現役引退した。日本代表としては96年アトランタ五輪、98年フランスW杯などに出場した。

夫人からダメ出しされたのは、06年シーズンを迎える年だった。

城氏は「今まで背負ってきたいろんな結果もそうだし、いろんなことを思ってきたプライドが捨てられなくて。『俺はまだ出来るんだ』というのがあった時に奥さんに当時言われたんだけど」と切り出し、当時を振り返った。

城氏が夫人に「なんかうまくいかないんだよね」と話しかけたところ、夫人から「いくわけないじゃん。あなたのそういう考え方じゃ絶対うまくいくわけないよ」とばっさり切り捨てられた。

「世間の人はあなたはもう完全に終わった人間だと」

この言葉にカチンときた城氏は「おまえなんかにサッカーなんて分からないだろう」と言い返したが、夫人は「だからそういうところだよね」と言い放ち、「あなたはずっと見てきているけど終わってる選手だよ。もう終わってダメな選手って気付いてないの?」とズバリ指摘した。

夫人はさらに「あなたの色々な態度を見てると、日本代表だ、オリンピックにも出た、Jリーガー。みんなちやほやしてくれてると思ってるでしょ。だけどあなたは今はJ2の最下位のクラブの一員。世間の人はあなたはもう完全に終わった人間だって見てるよ」と続けたという。

予想だにしていなかった夫人の言葉に「その時に怒りを通り越してマジかと思った」とショックを受けつつ、「一般の人とかちょっとした見てる人は『城はもう終わってるよね』と思ってるんだなと初めて気付かされた」と当時の胸中を明かした。

夫人の言葉で改心した城氏は、初心に帰り練習の1時間前にはグランドに到着し、率先してボールや水を運んだ。元日本代表のこのような行動が徐々にチームメイトの心をつかんでいきチームがひとつになっていったという。横浜FCは06年シーズンにJ2で優勝しJ1昇格を決めた。