佐藤健の箸の持ち方、うどんを10杯平らげた役づくりに注目 映画『護られなかった者たちへ』本編映像を一部解禁

写真拡大

公開中の映画『護られなかった者たちへ』から本編映像の一部が解禁された。

『護られなかった者たちへ』は、中山七里氏の同名小説を映画化したもの。『64-ロクヨン-前編/後編』などの瀬々敬久監督がメガホンをとり、林民夫氏(『永遠の0』)と瀬々監督が脚本を手がけたミステリー映画。本作で描かれるのは、震災から10年目の仙台を舞台に、全身を縛られたまま“餓死”させられる不可解な連続殺人から始まる物語。事件の容疑者として追われる主人公・利根を佐藤健が演じるほか、利根を追う刑事・笘篠役で阿部寛が出演。清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人らがキャストに名を連ねている。


解禁された映像は、利根(佐藤健)と、利根が避難所で出会う遠島けい(倍賞美津子)、小学生のカンちゃんが食卓を囲むシーンを切り取ったもの。勢いよくうどんを頬張る利根に、けいは身辺について尋ねる。友人もおらず、職場も津波で流されたという答えに、けいが「笑顔でいなさい。そしたら、人はあなたにもっと優しくしてくれるから」と優しく語りかけ、身寄りのない3人が家族のような関係になろうとする“始まり”の場面だ。この後、3人の絆は徐々に強くなっていき、9年後の連続殺人事件へとつながっていくという。何度もテイクが重ねられたというこのシーンでは、佐藤が約10杯も平らげるなど試行錯誤が繰り返されたという。箸の持ち方にまで役を宿らせたという細かな演出と佐藤の役作りに注目だ。

『護られなかった者たちへ』は公開中。