毎日の暮らしに必要な食材や日用品。ひとつひとつの金額は小さくても、日々の出費は積もり積もって大きな額に。ここをいかに抑えるかが、貯蓄額に影響してきます。
そこで今回は、1000万円の貯蓄を達成した読者のやりくり術を紹介! 食材の買い方や使いきりワザをお届けします。

食材や買い物は必要なものを見極めればムダを省ける



2歳の長女と夫の3人暮らしで、フルタイム勤務の忙しい毎日を過ごすSさん。独身時代にすでに1000万円を貯めたつわものです。
そして、コロナによって夫のボーナスが減るという事態のなかでも、妻のボーナスを貯めて1000万円の貯蓄を成功! その秘密は、「がんばりすぎない家計管理の仕組みづくり」だそう。さらに、日々の買い物にも貯まるルールがありました。

●食材は週末に5000〜7000円の予算を決めてまとめ買い




週末に1週間分をまとめ買い

買い物は週1回まとめ買い。
「予算5000〜7000円を目安に、安いものをなるべく選んで買い、あとは週の半ばに牛乳などを買いたす程度」
結果、食費4万円を毎月クリア!


冷蔵庫は小型のものを使用。
「あえて小さめにして、買いすぎないようにしています」

<レギュラー食材は決めておく>


1回の買い物は、肉と魚を5食分と野菜、カサ増しに便利な大豆の水煮、納豆が定番。

●1週間の献立はホワイトボードにメモして管理




1週間のざっくり献立のほか「家にあるものリスト」と「買うものリスト」を記入

購入品で献立を考えてホワイトボードにメモ。
「忙しくても悩まず調理にとりかかれて時短。食品ロスも出ません」
ボードには在庫をメモし、使い忘れも防止。

●下味冷凍&スープセットを仕込んで平日ラクする




足の早い野菜を週の前半に使い、残りは週後半に使えるようにスープとみそ汁用に刻んで1回分ずつ冷凍保存。
「使うときは水と粉末の和風だしを加えればOK。簡単にできて重宝します」


ある日の食卓。大豆水煮缶をフードプロセッサーでくだき、ひき肉と合わせて炒め物に。副菜は冷凍保存しておいた野菜のみそ汁。栄養価もバッチリ。

●日用品のストックはもちすぎない。なくなりそうになったら買う習慣に




ストックはこれだけ

日用品のストックは1個かゼロ。
「もちすぎると使い方が雑になるので、必要なときに買った方が節約に。夫婦ともに買い物に行くので、夫も確認できるよう定位置に保管しています」

●大きな買い物は夫婦で役割分担してリサーチすれば失敗なし!




家電など大物買いは、夫婦で協力して厳選。
「情報収集が得意な夫が製品の比較リストをつくり、実際に使う私が使い勝手を考えて決めます。最近買った自動調理器も大満足!」


比較表をつくってじっくり検討。

ムダなものは買わない、買った食材は使いきる。これを徹底すれば節約はかないます。達人のアイデアを参考に、貯まる家計を目指して仕組みづくりから始めてみませんか。

<撮影/小禄慎一郎 取材・文/ESSE編集部>

【Sさん(東京都・32歳)】



夫(32歳)、長女(2歳)の3人で2DKの賃貸マンションに暮らす。フルタイム勤務。家の購入や教育資金、老後資金などを準備中。