日々の生活費に子どもの教育費に、家や車のローンに…出ていくお金ばかりで、貯蓄がなかなかできてない…。そう嘆く人も多いなか、貯蓄1000万円を達成している家計も続々! 同じような家族構成や収入なのに、その差はどこに? その秘密を探るべく、貯めてる読者がどんなことをやっているのか、取材してみました。

やること・やらないことのルールをきちんと決める



独身の頃、ひとり暮らしをしながら貯蓄に励み、1000万円を貯めていたというSさん。結婚後も自分の収入はそっくり貯蓄し、3年で貯蓄額は2000万円超え!
そんなSさんが、貯めるために決めているというルールを教えてもらいました。ESSE読者にも聞いてみてわかった、貯まる人の共通点も紹介します。

●節約一辺倒ではなくメリハリをつけたマイルールでムダを減らす




大好きなチャイはお取り寄せ!

チャイの茶葉は、高くても専門店で買うのがマイルール。


「好きなものにお金をかけると、節約してもストレスになりません。その分『ムダを減らさなきゃ』とがんばれます」

<貯まる人の共通点>節約を楽しむマイルールをもつ

・休日の外食でストレス解消


「普段は節約、休日はポイントを使って思いきり外食を楽しみます」(29歳・神奈川県)

・冷蔵庫がカラになったら買い物へ


「ゲーム感覚で献立を考え、冷蔵庫がカラになるまで買い物に行きません」(54歳・滋賀県)

●固定費は定期的に見直し!見直すときは徹底的に吟味する




固定費は定期的にチェック。
「契約の変更など手間はかかりますが、見直せば毎月効果が続くので見逃せません」
最近も電気代をガスとセット割にして、約5000円カットに成功。

●独身時代の貯金はつみたてNISAで運用する




独身時代に貯めた1000万円は、当面使う予定がないので、つみたてNISAで運用。
「預貯金に預けていても利息がつかないから、積み立てでリスクを抑えながらじっくり増やすつもりです」

●クレジットカードの引き落としは夫婦一緒に。妻の口座は絶対死守




ネットショッピングなどで使う妻のクレジットカードは、生活費用の夫の口座から引落しに。
「カードを使うたび、面倒でも自分のこづかいから夫の口座にお金を移しています」

●ゲン担ぎも大切!小銭&カード入れは黄色を愛用




小銭&カード入れには、金運アップにいいといわれる黄色をチョイス。
「明るい色は気分も上がるし、『金運が呼び込めるかも?』と思うとやりくりに前向きになれます」

<貯まる人の共通点>金運アップのゲン担ぎを大事にする

・財布はいつもきれいに!

「財布は、毎日同じ場所に大事に保管。3年に1度買い替えて、金運アップ」(50歳・神奈川県)

・毎日、床を手でふき掃除


「清潔=金運が上がると思うので、1日1回、娘と一緒にぞうきんがけ」(30歳・北海道)

●Sさんの“しないルール”



1:必要以上のお金の持ち歩き

2:サブスクの契約

3:コンビニでのちょこちょこ買い

ちりつもで増えてしまう“なんとなく”の出費は徹底排除。
「誘惑に負けないように、余分なお金は持ち歩かないようにしています」

1000万円を貯めることは、一見、とても大変なようにも思えますが、実際には、それほど特別なことをしているわけではありません。ただし、決めたルールはきちんと守ること。それのみです。目標が定まっていれば、がんばれないことはないはず。ゴールに向かってぜひ、挑戦してみてください。

<撮影/小禄慎一郎 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【Sさん(東京都・32歳)】



夫(32歳)、長女(2歳)の3人で2DKの賃貸マンションに暮らす。フルタイム勤務。家の購入や教育資金、老後資金などを準備中。