「オーストラリアのリーグでプレーした日本人選手」印象的なTOP10

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12日に日本代表が対戦することになるオーストラリア。国内のトップディビジョンは2005年に創設された「Aリーグ」で、これまで多くの日本人選手がプレーしてきた。

全員を取り上げることはほぼ不可能なので、今回は「Aリーグでプレーした日本人選手10名」をピックアップしてご紹介する。

三浦知良

クラブ:シドニーFC

シーズン:2005

ヴィッセル神戸から横浜FCへと移籍してから半年後、日本で行われるFIFAクラブ選手権を前にして「ゲストプレーヤー」という特別枠でシドニーFCへと期限付き移籍することになったキングカズ。まさにオーストラリア・Aリーグの先駆者といえる。

リトバルスキー氏が監督を務めるチームで4試合にプレーし、2ゴールを奪取。さらにFIFAクラブ選手権にも日本人として初めての出場を果たしている。

石田博行

クラブ:パース・グローリー

シーズン:2005〜2006

清水エスパルスでデビューし、その後ヴェルディ川崎の練習生を経て海外に挑戦した石田博行。シンガポールのクレメンティ・カルサを経てオーストラリアへと渡り、Aリーグ初年度のパース・グローリーに加入した。ゲストではない「初の日本人Aリーガー」である。

Aリーグで16試合に出場して1ゴールを奪ったが1シーズンのみで退団し、その後マレーシアの強豪ジョホールを経て帰国。ヴァンフォーレ甲府、サガン鳥栖、藤枝MYFCでプレーした。

森安洋文

クラブ:シドニーFC

シーズン:2010〜2012

「Aリーグでシーズンを通して活躍した」という選手なら、やはり森安洋文がパイオニアとなるだろうか。日本ではJAPANサッカーカレッジと三菱水島FCでプレーしたのみでJリーグの経験はなかったが、2010年にオーストラリアへと渡り、堪能だった英語を武器に選手としてのし上がっていった。

独立リーグでの活躍を経て2010年にシドニーFCと契約すると、サイドハーフやボランチとしてレギュラーを獲得。2年目には出場機会が減少してしまったために退団し、日本のFC岐阜へと加入している。現在は通訳やサッカースクール、留学サポートなど多彩に活躍。

小野伸二

クラブ:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ

シーズン:2012〜2014

オーストラリアにおける日本人選手の価値を上げた存在といえば小野伸二。いまなおAリーグのレジェンドとして扱われる彼は、2012年に清水エスパルスから豪州へ。加入したのは参入したばかりのウェスタン・シドニー・ワンダラーズだった。

そこではアーロン・ムーイやトミ・ユリッチ、マーク・ブリッジなどとともにプレーし、1年目からレギュラーシーズンの優勝に貢献。2シーズン目の途中にコンサドーレ札幌加入を発表し、ホーム最終戦では彼に感謝するファンから驚くほどの送別を送られることに。

永井龍

クラブ:パース・グローリー

シーズン:2012〜2014

小野伸二とはほぼ同時期にオーストラリアでプレー。セレッソ大阪からの期限付き移籍で1年半パース・グローリーに所属し、26試合に出場して4ゴールを決めた。

セレッソ大阪に復帰してからは大分トリニータ、V・ファーレン長崎、名古屋グランパス、松本山雅FCと渡り歩き、現在はサンフレッチェ広島に所属している。シュライカー大阪監督の永井義文氏を兄に持つことでも有名。

郄萩洋次郎

クラブ:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ

シーズン:2015

田中裕介とともにウェスタン・シドニー・ワンダラーズでプレーすることになった郄萩洋次郎。サンフレッチェ広島で長くプレーしたあとに海外への移籍を決断し、クラブの先輩でもあるトニー・ポポヴィッチ監督の誘いでオーストラリアへ。

半年間で11試合に出場して2ゴールを決めるなど活躍を見せていたが、契約満了のためシーズン終了後に退団。韓国に渡って名門FCソウルに加入している。現在はFC東京に在籍。

楠神順平

クラブ:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ

シーズン:2016〜2017

ウェスタン・シドニー・ワンダラーズは「日本人が多い」という印象があるが、意外にこの楠神順平が最後である。野洲高校の天才アタッカーとして全国優勝を経験し、大学を経て川崎フロンターレ、セレッソ大阪、サガン鳥栖に所属した。

2016年にウェスタン・シドニー・ワンダラーズに加入して1年半プレーし、38試合で4ゴールを決めるなどレギュラーとして結果を残した。2018年1月に清水エスパルスと契約してJリーグへと復帰。2020年には当時東京都リーグ1部だった南葛FCへ移籍して驚きを与えた。

本田圭佑

クラブ:メルボルン・ヴィクトリー

シーズン:2018〜2019

日本でAリーグの注目度を一気に高めたのは本田圭佑の加入だろう。メキシコのパチューカでプレーしていた彼が移籍先として選んだのがメルボルン・ヴィクトリー。2018年夏から1シーズンの所属だった。

リーグ前半戦はかなりの活躍を見せ、中盤以降は怪我での長期離脱もあってややトーンダウンも、コンスタントにプレー。AFCチャンピオンズリーグではサンフレッチェ広島とも対戦し、ゴールも決めている。

太田宏介

クラブ:パース・グローリー

シーズン:2020〜

清水エスパルス、FC東京、フィテッセ、そして名古屋グランパスでプレーしてきた名クロッサーの太田宏介。日本代表経験もあるレフティは、昨年夏に名古屋を対談してオーストラリアのパース・グローリーに移籍した。

今季もパース・グローリーのメンバーに入っており、もちろん11月に開幕する新シーズンでの活躍も期待したいところ。

檀崎竜孔

クラブ:ブリスベン・ロア

シーズン:2020〜2021

中島ファラン一生や今井智基、田中裕介、海本幸治郎と迷ったが、昨季のブリスベン・ロアで印象的なプレーを見せた檀崎竜孔を最後の一人としたい。

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北海道コンサドーレ札幌で2019年にデビューした彼は、2020年11月に工藤壮人が所属していたブリスベン・ロアへと加入。9ゴール1アシストという結果で期待に応えた。特に今井智基との対戦となったウェスタン・ユナイテッド戦での「90+4分の決勝ゴール」はファンを歓喜の渦に巻き込んだ。