米ジョージア州ではゴミ箱を荒らすアライグマが問題に(画像は『Nature Creatures 2021年7月21日付「Adorable Photo of “Embarrassed” raccoon rescued by firefighters goes viral」(pixabay)』のスクリーンショット)

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今月12日夜、民家に侵入し冷蔵庫を荒らす不届き者が捕まった。犯人はなんとアライグマで、捕まったことを恥じるような可愛らしい姿がFacebookで公開されると、「マグショットは撮られたくなかったみたいだね」など笑いの声が寄せられている。『Nature Creatures』などが伝えた。

米ジョージア州ダルトン市で、ある民家の住人から「自宅の冷蔵庫の裏から奇妙な音が聞こえる」と同市の消防隊に通報が入った。すぐに消防隊が現場へ駆けつけて懐中電灯で冷蔵庫の裏を照らしてみると、そこには2つの目が光っていたという。

そしてあっさりと消防隊員に捕まり冷蔵庫の裏から出てきたのは、1匹のアライグマだった。隊員がアライグマを持ち上げると、住居侵入したことを恥ずかしがるようにして手で顔を覆った。

この姿を可愛らしいと感じた住人が写真を撮り、同消防隊が以下のコメントとともにFacebookへ投稿した。

「消防士として出勤しても、その日がどんな一日になるのかは分かりません。木から降りられなくなった猫を救助することもありますが、アライグマを救助するのは今回が初めてのことでした。」

「月曜日の夜にダルトンの民家より通報を受け、このアライグマを救出するために出動しました。お察しの通り、この子は自分のしでかしたことをとても恥ずかしがっていました。しかしこれは恥ずかしいことではありません。誰でも時には助けを必要とすることもあるのです。」

“あちゃ〜”と声が聞こえてきそうなポーズを取る可愛らしいアライグマの姿には、「こんなアライグマは見たことないよ! 可愛いね」「マグショットは撮られたくなかったみたいだ」「アライグマは怖がっている時にこのポーズをするけど、今回は恥ずかしさもあるだろうね」「『ママの言いつけを守ればよかった』って言っているみたいだ」など笑いのコメントが多数寄せられている。

その後、可愛いポーズを披露したこのアライグマは消防隊員によって自然にかえされたとFacebookで明かされており、「これからは、おやつを探す冒険心が少し減るといいですね」と締めくくられていた。

ちなみに同州天然資源局によると、アライグマは同州全体で頻繁に出没しており、ゴミ箱や屋外にある食糧源を荒らすことで問題になっている。

このような問題を起こしたアライグマを別の地域に移動させてしまうと、移動先でのアライグマの生存率は低くなることが多いそうだ。そこで同州は“迷惑なアライグマ”の対処として、同局を通じて特製の捕獲器を契約することを推奨している。

またアメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention)によると、2018年の狂犬病の感染数はアライグマがコウモリに次いで2番目に多いという。こうした数値からアライグマが狂犬病を蔓延させる可能性があるため、屋内で発見した際には専門家に連絡するのが最も安全な選択肢であるとされている。

画像は『Nature Creatures 2021年7月21日付「Adorable Photo of “Embarrassed” raccoon rescued by firefighters goes viral」(pixabay)』『City of Dalton Fire Department 2021年7月15日付Facebook「You never know what the day is going to hold when you show up for your shift as a firefighter.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)