歓喜の輪を作る韓国選手(写真:ロイター/アフロ)

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韓国放送局の不適切字幕が波紋を広げている。

東京五輪男子サッカー1次リーグB組第2節は2021年7月25日、カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)で行われ、韓国ルーマニアに4−0で快勝した。

朝鮮日報「MBCまたもや軽率字幕」

複数の韓国メディアによると、この試合をテレビ中継した韓国放送局MBCが、試合中継中に不適切な字幕を出したという。

問題のシーンは、前半が終了してから後半が始まる間で起こった。この間に広告が流され、画面右上で前半1−0のスコアを伝えた際に「ありがとう、マリン」の字幕が添えられたという。

韓国は0−0の前半27分、ルーマニアMFマリウス・マリンのオウンゴールによって先制。テレビ中継の字幕は、韓国に先制点をもたらしたマリンに向けての「感謝」とみられる。

韓国メディア「朝鮮日報」(WEB版)は25日に「オウンゴールのルーマニア選手に『ありがとう』...韓国MBC、またもや軽率字幕」のタイトルで報じた。

これと同様に「中央日報」日本語版は26日にこの問題に対する記事を掲載。「韓国放送局MBC、オウンゴールのルーマニア選手に『ありがとう』字幕で物議」とのタイトルで報じた。

開会式では不適切写真も

記事によると、字幕について視聴者から「MBCはまだ分かっていない」「理解しがたいギャグは嘲弄(ちょうろう)だが、MBCだけが気づいていない」などの反応があったという。

また、記事ではMBCが23日の開会式中継でウクライナ選手団とエルサルバドル選手団の入場場面で不適切な写真を出したことを指摘。

ウクライナ選手団の入場場場面では、86年4月に起こったチェルノブイリ原発事故の写真を出し、エルサルバドル選手団が入場する場面ではビッドコインの写真を出し、ハイチ選手団の入場シーンでは暴動の写真を見せたと指摘している。

MBCはこの件で該当国と視聴者に謝罪を表明したが、「謝罪から2日後にまた批判を浴びることになった」としている。

韓国は22日のニュージーランド戦を0−1で落としたが、ルーマニア戦の勝利で1勝1敗とし、28日に横浜国際総合競技場でホンジュラスと対戦する。