テスラやスペースX、またトンネル会社The Boring CompanyなどのCEOを務めるイーロン・マスク(50歳)。純資産は1510億ドル(約16兆7356億円)で、<フォーブス>の長者番付で世界2位にランクインしている彼の自宅となればさぞかし豪邸なのかと思いきや、現在はプレハブで暮らしていることが明かされ話題になっている。

ドイツの新聞に「家が必要だとすれば、それは子供たちのためだけ。でも、賃貸でもいいんですよ」と話していたイーロン。

昨年5月の時点で1億1400万ドル分(約126億円)もの不動産を所有していると言われていたけれど、彼女の反対を押し切って、判明しているだけですでに7軒の不動産を売却。そして、彼自身が「大切な場所」と呼んでいた最後の一軒も先月売りに出す決心をしたことを明かしていた。

これらはすべて、火星に行くプロジェクトを進めるため。「家のデザインを考える時間があったら、火星に行くための方法を考えるべきなのでは?」という発想から、住宅をすべて売却することにしたんだそう。

実は昨年に、その想いをツイートしていたイーロン。

「ほぼすべての物質的所有物を売りに出します。住宅も所有しません」

気になるのは、イーロンの現在の生活。彼のツイートによると、今の住まいはわずか5万ドル(約554万円)ほどの家だそうで、テキサス州にあるスペースXの打ち上げ施設内にある土地をスペースXから借りているんだそう。しかも、その家はプレハブなんだとか。

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多くのメディアが伝えるところによると、イーロンが暮らしているプレハブは、「Boxabl」という会社のCasitaという種類のもの。

新しい技術によって、防火、防水、防虫、防カビなどの機能があり、さらにハリケーンや洪水のような災害にも強い作りになっているという頑丈な家だけれど、小さく折りたたまれた状態で運ばれ、箱を開けるように1時間で組み立てられるという特徴が。

広さはわずか375平方フット(約35平方メートル)ほど。リビング、トイレとお風呂、キッチン、そこにベッドスペースがあるワンルームのような作りで、食洗機やオーブン、さらに洗濯機・乾燥機なども付いているよう。

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機能面の充実ぶりや、最先端のテクノロジーを駆使した物件というところは何ともイーロンらしいけれど、 それでも以前の暮らしと比べるとかなり質素な生活に。それでも、「僕は5万ドルの家を借りて住んでるけど、最高だよ」と話すなど、かなり満足しているよう。