エヴァンゲリオン×獺祭にセカンドインパクト! - 酒造りとアニメ制作の共通点とは?

2021年7月2日 9時53分

旭酒造が運営する獺祭ストア銀座にて、6月7日より展開されている「獺祭補完計画」。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の上映終了が迫る中、この獺祭補完計画に2つのアップデートが行われる。これを記念し、6月23日にスペシャルイベントが開催された。

(左から)司会の野呂春奈さん、旭酒造会長の桜井博志さん、歌手の高橋洋子さん、グラウンドワークス社長の神村靖宏さん

○獺祭の劇中登場ボトルが限定復刻!

「獺祭補完計画」は、アニメ「エヴァンゲリオン」に登場するキャラクター"葛城ミサト"の、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」における部屋を獺祭ストア銀座で再現したもの。フォトスポットとして一般公開されており、イベント期間内であればだれでもミサトになりきった撮影が楽しめる。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」の葛城ミサトの部屋を獺祭ストア銀座で再現「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」総監督：庵野秀明(C)カラーシリーズ最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開中

6月26日から、この「獺祭補完計画」に"セカンドインパクト"と銘打った2つのアップデートが行われる。

1.葛城ミサトの部屋をより生活感のある展示に変更

「YEBISU ビール」「UCC コーヒー」「キリングラシックラガー」「獺祭各種」「ドリトス」のほか、丼や割り箸が追加され、再現性が向上。

2.「獺祭」劇中登場版ボトルを販売

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」上映当時に販売されていた獺祭のボトルを再現し、300本を復刻。「獺祭純米大吟醸遠心分離磨き三割九分 (劇中登場ボトル)」[720ml 箱入り]として、獺祭ストア銀座、池袋「EVANGELION STORE TOKYO-01」で7月3日より販売する。価格は5,035円。

※獺祭ストア銀座では、「葛城ミサトの部屋」入場用整理券(1枚につき3名まで入場可能)をお持ちの方にのみ、「獺祭純米大吟醸遠心分離磨き三割九分 720ml」との2本セット(価格9,000円)で販売。一人1セットまで。

合わせて、7月31日終了を予定していた開催期間も8月31日まで延長された。

※東京での新型コロナウイルス感染拡大を受けて、当初の予定より早く、「7月24日の営業まで」に変更となった。

○桜井博志会長、高橋洋子さん、神村靖宏さんによるトークセッション

スペシャルイベントには、獺祭の生みの親である旭酒造会長の桜井博志さん、「残酷な天使のテーゼ」などで知られる歌手の高橋洋子さん、「エヴァンゲリオン」シリーズ等の著作権管理を行うグラウンドワークスの神村靖宏さんが参加。エヴァンゲリオンと獺祭の関わりについて和気藹々とトークセッションを行った。

高橋さんは獺祭の感想について「お酒は苦手だけど、唯一飲ませてもらっているのが獺祭。自分にとってはなくてはならない貴いお酒です。アニメソングは国境を越えるパスポートと言われますが、獺祭も国境を越える最強のパスポート」と獺祭を愛飲していることを明かす。

桜井さんは「獺祭補完計画」を始めたきっかけを聞かれ「ミサトの部屋に獺祭が置かれているあのシーンを映画館で観たときは、椅子から転げ落ちそうになりました。山口という地方の酒蔵からしたら感激ですよ。いつかやりたいと思って場所を探してたんですが、よく考えたら獺祭ストア銀座という良い場所があったので、"えいや"で始めました」と答える。

もともと桜井さんがミサトの部屋の獺祭を知ったのは、2015年に販売されたエヴァンゲリオンのチロルチョコだったそうだ。旭酒造の社員がそのうちの1種、ミサトの部屋が写っているものだけを買い集めていたという。

「獺祭補完計画セカンドインパクト」では、さらに他社商品も加わりミサトの部屋の再現度が大幅に向上している。桜井さんは「サッポロビールさんやUCC上島珈琲さんなどの各社も獺祭の悪ノリに乗ってくださった。感謝しています」と笑いながら話した。

上村さんは「私もお酒が強いほうではないですが、獺祭は飲みやすくてのど越しが良くて本当に好きです。アニメに頼らなくても十分売れているのに、ありがたいかぎりです」と話しつつ、「映画のほうもおかげさまでヒットしておりますが、緊急事態宣言が終わり新しい作品がたくさん登場するので、終映が近づいています。お早めに映画館にお越しいただければ」とアピールした。

○桜井さんと神村さんが語る、酒造りとアニメ制作の共通点

最後に桜井さんと神村さんは、酒造りとアニメ制作の共通点について語ってくれた。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版も観ました。圧倒的な絵の切れ筋、あれはすごい。アニメづくりは本当に緻密に積み上げて積み上げて、でもうまくいかないときもある大変なお仕事です。でも積み上げなければスタートラインには立てない。そういうところに酒造りとの共通点を感じます」(桜井さん)。

「私が語るのは僭越ではあるのですが、端から見ていて妥協点の高さに共通点があるように感じます。お酒を造って出荷しなければならない、締め切りがあって公開しなければならない……それでもできるところまで死力を尽くすことなんでしょうね。アニメにしろ酒造りにしろ、大勢の方の英知の結晶であり、ものすごい才能と努力が重なってできていると思います」(神村さん)。