世帯視聴率は「あんま関係ないねんけど…」と松本人志

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お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が民放で20年ぶりに新作コントを披露した『キングオブコントの会』(12日放送、TBS系)は、放送中にTwitterのトレンド1位になるなど大いに話題となった。しかし「視聴率が6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)」と報じられたことに、松本は「いつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう?」と疑問を投げかけている。

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近年、テレビ業界(民放キー局)の各局はスポンサーのニーズが高い若年層に向けた番組作りを進めていると言われる。ネットニュースなどでよく見かける世帯視聴率は高齢層の影響が大きいことから重要視されておらず、各局は狙いを定める年齢層により多く見てもらえる番組づくりを目指しているようだ。東野幸治によると、その動きは関西のテレビ局でも同じだという。

4月30日深夜放送のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)で彼が語ったところによると、長年『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)でMCを担当しているが、今年に入ってからのゲストが明らかに若返っているそうだ。関西テレビのエレベーターの中に番組視聴率のランキングが書いた紙が貼ってあることを明かしたが、そこにはネットニュースで話題になっている世帯視聴率などが見当たらず、「49歳以下のターゲット層が何%見てくれました。その占拠率は何%でした」というようなことしか書かれていないという。また東野がキャスターを務める『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)は、4月からゲストパネリストに若い年代を招くようになっている。とにかくテレビ局は東京も大阪も「49歳以下の若い人に(テレビを)見てもらおう」と必死で、なんとか若者の「テレビ離れ」を食い止めようとしているのだ。

さて6月14日の『松本人志(matsu_bouzu)Twitter』では、「キングオブコントの会は内容的にも視聴率的にも大成功でした」と笑顔の絵文字を添えているものの、「ネットニュースっていつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう? その指標あんま関係ないねんけど。。。」と不満を述べている。補足として「コア視聴率はスポンサー的にも局的にも世帯視聴率より今や重要な指標なんです」「そのコア視聴率が3時間横並びでトップやんたんです」と説明しており、番組を制作したテレビ局側も満足する数字だったことがうかがえる。(※コア視聴率とは、商品購買力を持つ13歳から49歳の視聴データ)

それなのに「視聴率が6.8%」と報じられたことについて、松本人志は「低視聴率みたいなミスリード」と主張した。ここまで力説するのは、番組を見てくれた人や出演してくれた後輩らに申し訳なく思ったからだ。この一連のツイートに、リプライ欄では「こういう情報を発信してくれるのほんとありがたいです。好きな番組が低視聴率とかネット記事になってるの見るとすごく悲しい気持ちになるので」「真剣にやっているからこそ、そういうマイナスなイメージで書かれると納得いかないですね」「TVが終わりという時代に素晴らしい事です。松ちゃんがいればTV界もまだまだ大丈夫です」「コアではないですが面白かったです」という声や、「コア、コア言われたら、コアに該当しない私達が観ても、全く意味がないように感じてしまい、最近寂しく感じています」と悲しみのコメントも見受けられた。

画像2枚目は『キングオブコント&キングオブコントの会 2021年6月3日付Twitter「6/12(土)よる7時から!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)