写真=蒼井優

 蒼井優が、妻夫木聡が主演するNHKドラマ『しかたなかったと言うてはいかんのです』に出演する。太平洋戦争末期に行われた「生体解剖」をテーマにしたドラマとなる。

 太平洋戦争末期に行われた「生体解剖」。命を救うはずの医師が犯した恐ろしい罪とその裏に隠された真相。死刑判決を受けて自分自身と向き合う医師と、その判決に異議を唱え、公正な裁きを求めて奔走する妻。苦悩の果てにたどりついたありのままの真実とはいったい何なのか?人間の狂気と正気を描き出すヒューマンサスペンス。

 妻夫木は、西部帝国大学医学部助教授。捕虜の実験手術に関わる。教授に中止を進言したが、手術は続行され、終戦後に戦犯となる鳥居太一役を演じる。蒼井は太一の妻・房子を演じる。

蒼井優/鳥居房子役

 【役どころ】太一の妻。実験手術に反対した夫が、首謀者とされて死刑判決を受けたことに納得せず、夫を救出するために奔走する。

 【コメント】胸が締め付けられるようなシーンがたくさんありますが、妻夫木さんが演じられる太一を信じ、最後の最後まで丁寧に演じて行けたらと思っています。タイトルに見合う作品になることを期待しながら、精一杯頑張ります。

あらすじ

 1945年5月。西部帝国大学医学部・助教授の鳥居太一(妻夫木聡)は、教授の指示のもと、米兵捕虜の手術を手伝うが、それは人体実験手術であった。教授に恐ろしい手術の中止を進言するが、却下され、8名の捕虜が死亡。戦犯裁判で死刑判決を受けた太一は、凶行を止められなかった自分と向き合うことになる。一方、妻・房子(蒼井優)は、裁判の中でゆがめられた真実を明らかにし、事件の首謀者にされた夫を死刑から救おうと奔走する。房子の必死の思いと、死刑囚たちとの新たな出会いによって、太一は目を背けていた本当の罪に気づいていく…。

 【放送予定】2021年8月13日(金)総合22:00(75分・単発)【出演】妻夫木聡蒼井優永山絢斗鶴見辰吾山西惇辻萬長/中原丈雄若村麻由美ほか【原作】熊野以素「九州大学生体解剖事件70年目の真実」【脚本】古川健【音楽】小林洋平【制作統括】三鬼一希(名古屋局)熊野律時(大阪局)【演出】田中正(大阪局)