3万円台で1億800万画素カメラが使える「Redmi Note 10 Pro」は、ミドルレンジスマホの常識を変える

写真拡大 (全8枚)

現在のスマートフォンは、ハイエンドモデルが軒並み10万円を超える高価格になっています。その一方で、ミドルレンジモデルは、ハイエンドモデルの機能に近いモデルの低価格化が進んでおり、リーズナブルな価格で高性能なスマートフォンが手に入ることから人気が高くなってきてきます。

そのミドルレンジモデルの中でも、突出したコストパフォーマンスの高さで注目を集めているのが、Xiaomからリリースされた「Redmi Note 10 Pro」です。

「Redmi Note 10 Pro」は、3万円台という価格ながら1億800万画素のセンサーのメインカメラを搭載しています。

ハイエンドモデルのカメラでも、Galaxy S21 Ultra 5Gが1億800万画素、Xperia 1 IIとiPhone 12 Pro Maxが1200万画素となっています。
カメラ機能は、画素数の高さ=画質といった単純な指針では評価できませんが、画素数の高さが画質面でメリットになることも事実です。
一方で、画素数が上がれば、画像データ量も大きくなり、ファイルのアップロードや保存の時間や、より多くのストレージ容量が必要になるというデメリットもあります。

実際に「Redmi Note 10 Pro」の1億800万画素カメラで撮影した写真のピクセル数は、12000×9000ピクセル、JPG形式で約20Mbteという巨大なファイルになります。
ファイルは巨大になりますが、その分、写真としては、画面で表示したり、プリントしたりする場合の画質面では有利になります。また、メインカメラは4眼になっており、1億800万画素のメインカメラのほかにも、800 万画素の超広角カメラ、 500万画素の望遠接写カメラ、200万画素の深度センサーを搭載しています。

「Redmi Note 10 Pro」は、カメラ以外の機能も充実しており、メインディスプレイは6.67インチのAMOLEDドットディスプレイ(120Hzのリフレッシュレート)、プロセッサーはSnapdragon 732G、メモリーは6GB+128GB、OSはMIUI 12(Android 11 準拠)、SIMはデュアルSIM、デュアル4G(DSDS/DSDV)、バッテリーは5020mAhになっています。

スペックをみるとミドルレンジモデルとは思えないハイスペックです。」

Xiaomiより「Redmi Note 10 Pro」のデモ機をお借りしましたので紹介します。


「Redmi Note 10 Pro」のパッケージ


同梱物として、USB充電器、USBケーブル(USB-CとUSB-A)、ケースが入っています。USB充電器はPower Delivery対応ではありませんが、急速充電対応となっています。


「Redmi Note 10 Pro」の同梱物



「Redmi Note 10 Pro」のケースも同梱


さらに「Redmi Note 10 Pro」のAMOLEDドットディスプレイは、120Hzのリフレッシュレート対応なので、ゲームでの描写も速く、反応がよいのもうれしいポイントです。


6.67インチの「Redmi Note 10 Pro」AMOLEDドットディスプレイ


背面には4眼カメラを搭載。
ハイエンドモデルではスタンダードなスタイルとなっている4眼カメラですが、ミドルレンジモデルで4眼カメラを利用できるのはユーザーとして嬉しいですね。


ハイエンドモデルのような背面4眼カメラ


デュアルSIMスロットは、microSDカードとの排他仕様ではなく、独立しています。
このため、SIMカード2枚とmicroSDカードを同時に使うことができます。
なお、5Gには未対応になっています。


SIM2枚とmicroSDがフルに使えるデュアルSIMスロット


1億800万画素のメインカメラでの作例も見てみましょう。
アプリ「カメラ」を起動した後に、メニューから「108M」を選択することで、1億800万画素の写真撮影が可能です。
写真サイズは非常に大きいため、1億800万画素の写真で撮っておけば、後で1部分をトリミングしてクローズアップした写真でも、SNS投稿などで十分に利用できるのは大きなメリットです。


1億800万画素の作例(オリジナルは9000×12000ピクセル、20MB)



中央部分を等倍切り出しの例(1250×1883ピクセル、490KB)



1億800万画素のメインカメラを実際に使ってみると動作が特に遅いこともなく快適に利用できます。約20MBサイズの写真保存もタイムラグなく通常のカメラのように使えます。

1億800万画素カメラは、ファイルサイズが大きいため、常用すると本体のストレージメモリーを圧迫しますが、旅行先や一期一会といった大事な風景写真や集合写真を撮影では、写真上では風景の細部や人の顔が小さい部分まで、あとでクローズアップできるほど詳細な撮影ができる点は、非常に便利です。

「Redmi Note 10 Pro」は3万円台で1億800万画素カメラを搭載ということで、ミドルレンジモデルの新しい時代の到来を感じます。


執筆 伊藤浩一