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4月に入って新生活をスタートした人も多いことと思いますが、今回はステイホーム生活をより充実させるために最も重要な家電の一つである炊飯器の中から、おすすめのハイエンドモデルを紹介しましょう。

最近はふっくらもちもちした炊き上がりの圧力IH炊飯器が人気になっており、トレンドの一つが銘柄に合わせた自動的に火加減を調節してくれる「銘柄炊き分け」機能です。さらに好みに合わせて食感や柔らかさをコントロールできる炊き分け機能なども備えているモデルなら、ユーザーの好みに合わせた仕上がりにできるのでおすすめです。

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6つのIHコイルで激しい対流を起こす 象印「炎舞炊き NW-LA10」

「NW-LA10」は6万8700円で販売されています。炎舞炊きシリーズは2018年に登場したもので、一般的なIH炊飯器と違って本体底のIHヒーターを複数に分けて独立制御する「ローテーションIH構造」を採用しています。これによってかまどの火のゆらぎのような火力の制御ができるだけでなく、単位面積当たり4倍以上の大火力(2017年モデル比)での炊飯を実現したそうです。

2019年モデルでは底IHヒーターが3分割されていましたが、2020年モデルでは6つに分割。対角線上にある2つのIHヒーターを同時加熱させることで、さらに激しい対流を起こせるようになりました。お米一つひとつの粒感やハリがしっかりしつつも、かむとふっくらふんわりとした仕上がりになっているのが大きな特徴です。

前回食べたご飯の味の感想をアンケート形式で回答することで121通りの炊き方から選んで微調整してくれる「わが家炊き」メニューのほか、すしめし、白米しゃっきりからもちもち、玄米まで、メニューに合わせて好みの食感に炊き分ける7通りの「炊き分け圧力」なども搭載。水分の蒸発を抑えて40時間までおいしく保温する「極め保温」、あたたかいごはんを食べたい人に向く「高め保温」のほか、「保温なし」も選べます。

象印「炎舞炊き NW-LA10」

本土鍋や多段圧力機構などでハリつやのある仕上がりに タイガー魔法瓶「炊きたて ご泡火炊き JPL-A100」

「炊きたて ご泡火炊き JPL-A100」は8万9658円で販売されています。最高温度約280度にもなる本土鍋の高い蓄熱性と遠赤効果が生み出す高火力、土鍋ならではの細かい大量の泡でお米を包んで炊き上げます。

今回のモデルでは「多段階圧力機構」で段階的に圧力をコントロールすることで、仕上げ段階の蒸らし温度を高く維持させながら優しく温度を変化させ、お米の甘みを引き出す「丹精(たんせい)仕上げ」を採用。高温蒸らし時に発生する過剰な蒸気を取り除き、水分をコントロールする「ハリつやポンプ」でお米のハリを引き出します。

さらにハリつやポンプによって外気を取り込んで蒸気を放出し、まるで呼吸をするように内釜内の湿度や環境を整える「おひつ保温」も新たに搭載しました。

2019年モデルでは、専用の土鍋中ぶたを使うことで炊飯空間を小さくし、一合炊きにぴったりの温度調節を行う「一合料亭炊き」を搭載しましたが、2020年モデルではさらに少量の0.5合炊きのほか、炊き込みご飯にも対応しました。そのほか、50種類の銘柄に合わせて炊き分ける「銘柄巧(たく)み炊きわけ」も搭載しています。

タイガー魔法瓶「炊きたて ご泡火炊き JPL-A100」

炊飯だけでなく無水調理や低温調理も可能 愛知ドビー「バーミキュラ ライスポット」

「バーミキュラ ライスポット」は8万7780円で販売されています。一時は注文から半年待ちになるほど人気の鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」と専用のポットヒーターを組み合わせた調理機器。炊飯だけでなく、「中火」「弱火」「極弱火」による調理のほか、40〜から99℃まで設定できる低温調理機能を備えています。

最近人気の高級炊飯器が採用している「圧力IH」は搭載していませんが、しっかりした歯ごたえと粒感のあるご飯を食べたい人にぴったりのモデルです。炊飯後の保温機能も搭載していないため、炊飯後に炊きたてご飯を食べたあとは小分けして冷蔵もしくは冷凍保存するなどの工夫が必要になります。鍋にご飯がこびりつきやすい、鍋に水位線がないなど、炊飯器としての利便性は他のモデルに大きく負けてはいるものの、保温機能が必要ないという人にはおすすめのモデルです。

愛知ドビー「バーミキュラ ライスポット」

お米の鮮度に合わせて炊き加減を調整する パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

「Wおどり炊き SR-VSX100」は7万7000円で販売されています。2つのIHヒーターを使って内対流と外対流を素早く切り替えることで激しい対流を生み出す「大火力おどり炊き」と、加圧(105℃)と減圧(100℃)を繰り返す「可変圧力おどり炊き」を組み合わせた「Wおどり炊き」を搭載。さらに追い炊き・蒸らしの工程で220℃の高温スチーム(過熱水蒸気)を釜の中に噴射して加熱するのがパナソニックの炊飯方式の大きな特徴です。

本機では圧力センサーを搭載して正確に沸騰を検知できるようになったことで、吹きこぼれない限界まで強火で加熱することができ、強火での加熱時間を約25秒長く維持できるようになったとのこと。よりお米の一粒一粒をしっかりおどらせることができ、炊き上がりのごはんのハリが約10%向上したとのことです。

ほかのパナソニックならではの特徴として挙げられるのが、炊飯時に圧力センサーでお米の鮮度を検知し、鮮度に合わせた炊き方に自動調整する「鮮度センシング」機能です。乾燥して鮮度が下がったお米でもパサつきや甘さを改善できるのが魅力です。

お米の銘柄を指定するだけで、それに合わせて炊き加減を調整してくれる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」のほか、「やわらか」、「かため」、「しゃっきり」、「もちもち」それぞれ3段階におすすめの「銀シャリ」を加えた13種類の炊き分けにも対応しています。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

真空吸水や真空保温が他社にはない魅力 東芝「真空圧力IH 炎 匠炊き RC-10ZWP」

「炎 匠炊き RC-10ZWP」は7万4700円で販売されています。釜底厚さ7mmの「備長炭かまど本羽釜」と最大1420Wの大火力を採用し、好みに合わせて選べる11通りの食感炊き分け機能「かまど名人コース」を搭載するモデルです。

従来機種では好みの食感を選択すると炊飯時間が選べない仕様になっていましたが、今回のモデルでは炊飯時間も食感も選んで炊き上げる「ねらい炊き」コースを新搭載。好みの食感「しゃっきり」「おすすめ」「もちもち」の3通りを、炊飯時間は約30〜60分まで5分間隔で選択できるため、炊きたいタイミングや気分、おかずなどに合わせた炊きあがりを楽しめる。

東芝ならではの強みが「真空技術」です。ひたし時に内釜の中を真空にすることで、お米の芯までしっかりすばやく吸水する「真空αテクノロジー」のほか、内釜の中に残る空気を外に追い出すことで、酸化によるごはんの黄ばみや水分の蒸発を抑える「真空保温」を搭載。白米なら最大40時間までおいしく保温できるとしています。実際にはそれ以上保温していてもおいしく食べられるので、保温を多用する人にはかなりおすすめのモデルです。

東芝「真空圧力IH 炎 匠炊き RC-10ZWP」

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