「世界一になっていない」ライバルからバカにされ続けてきたパルメイラス、まさかの準決勝敗退で赤っ恥…「永遠に笑かしてくれ」 【クラブW杯】
この敗退に、パルメイラス・サポーター以外のブラジル人は「Palmeiras nao tem mundial」が新たに更新されたと、大喜びだ。現在SNS上では祭り状態で、様々な工夫を凝らしだ画像や動画が次々とアップされている。
「ブラジル最高のギャグを守ってくれてありがとう!ティグレス!」
「パルメイラスよ、どうか永遠に笑かしてくれ」
多くのブラジル人はパルメイラスに反感を抱いている。パルメイラスはブラジル一、いや中南米一の金持ちチームかもしれない。スタジアムはもっともモダンで、選手の給料も良く、ヨーロッパ人の監督にはユーロ建てで報酬を払っている。そんな恵まれた境遇にあるというのに、それに見合っただけの強さはなく、プレーもジョゴ・ボニートからかけ離れている。
彼らがこの恥をそそぐ方法は、現在戦っているリーグ戦でリベルタドーレスの出場権を得て、そして連覇を果たし、日本で行われる次回のクラブワールドカップで世界タイトルを手中に収めることだけである。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。