新年早々、話題になっているのは全国高校サッカー選手権大会で見られた「ロングスロー」ではないでしょうか。スローインのボールを直接ゴール前に送り込み、そこでゴールに直結するというプレーはプロの試合ではあまり見られるものではないので、目新しかったのだと思います。

どうしてプロの世界では、ロングスローからヘディングで競ってチャンスを生み出すということはあまりないのか。理由はこうではないでしょうか。

ヘディングで投げるボールはどうしても足で蹴って入れるクロスと違ってスピードがありません。そのためGKやDFに取ってみると処理しやすいのではないでしょうか。またプロになると守備範囲も広がるため、余計に好機を生み出せないのではないかと思います。

もっとも学生時代で、ロングスローを投げられ、ゴール前に背の高い選手を配置できるのだったら有効な手段になり得ます。ルール違反でないのですから、僕はそういう戦術をとるのもありではないかと思います。

それにプロの世界でも、たとえばタイムアップが近かったりするとスローインからペナルティエリアに放り込むということもあります。そしてロングスローが投げられる選手というのも貴重でした。

たとえば去年引退した内田篤人さんもロングスローを投げていましたし、ゴール前の空中戦が得意な選手がいたときはよくロングスローを入れていた鳥栖や千葉のようなチームもありました。

そしてJリーグの初期にも名手がいました。去年、清水でピーター・クラモフスキー監督が契約解除された後に指揮を執り、今季はコーチとなった平岡宏章さんです。試合後、足ではなくて肩をアイシングすると言われてましたので覚えています。

そういう個性があるのもいいですね。これもサッカーの一部だと僕は思います。