インターネットを通じて、あらゆる情報を入手できる現代。そんな中、“SNSが起こした奇跡”とも言えるニュースが、世界中で注目を集めています。

その奇跡の舞台となったのは、ブラジルのゴイアニア市。<UOL>によると、今月半ば、この地で男性向けの衣料品販売と理容サービスの店を営むアレッサンドロ・ロボさんの元に、近所で路上生活を送る男性、ジョアン・コエーリョ・ギマランイスさん(45歳)が訪ねてきたそう。

ジョアンさんが毎日、お店の前で空き缶拾いをしている姿を見かけていたアレッサンドロさんは、彼に食事を提供しようとしましたが、ジョアンさんは食事の代わりに「髭剃りを貸してもらえませんか?」とお願いしてきたそうです。

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そこでアレッサンドロさんとお店のスタッフたちは、ジョアンさんにトータルサービスを提供することを決意。髭を剃るだけでなく、髪をきれいにカットし、新しい服をプレゼントしたところ、彼は驚くほどダンディに変身したのだとか!

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アレッサンドロさんがジョアンさんのビフォーアフター写真をInstagramに投稿したところ、瞬く間にネット上で拡散されることに。

しかし、“奇跡”はこれだけではありませんでした。拡散された写真を見て、それがジョアンさんだと気づいた彼の家族が、アレッサンドロさんのお店を訪れ、ジョアンさんと10年ぶりに再会を果たしたのです。

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やって来たのは、ジョアンさんの母と、妹のマリアさん。<boardpanda>によると、2人は10年間ジョアンさんと連絡が取れず、何か情報が入ってくるのを待ち続ける一方で、彼はすでに亡くなったのではないかと思っていたそう。

マリアさんはジョアンさんに「一緒に暮らそう」と提案しましたが、ジョアンさんは「路上のほうが自由だから」と、現状は申し出を断っているとのこと。とはいえ家族にとっては、ジョアンさんの行方が分かっただけでも一安心だったはず。

アレッサンドロさんはこの一連の出来事について、Instagramに次のように綴っています。

「胸が熱くなる瞬間を与えてくださった、神と皆さんに感謝します。2020年は世界中で多くの愛する人が失われた年でしたが、そんな中でもこの一家にはご加護がありました。我々のチームがこの物語に参加できたことを、喜ばしく思います。皆さんの素敵なクリスマスと、新年のご多幸をお祈りします」