高校バスケの日本一を決めるウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)が始まった。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、多くのスポーツが影響を受けたが、高校バスケも例外ではなかった。毎年開催される3大大会のうち、全日本インカレ 、国体の2大会が中止。選手たちは戦う場所を失った。


熱く盛り上げるべく、ウインターカップの応援団長に選ばれた大友花恋さん

 そんな状況の中、なんとか開催にこぎつけたのが、3大大会のトリを飾る年末のウインターカップだ。選手たちがここにかける想いは強い。

 その選手たちを応援すべく、女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデル5人がオフィシャル応援団を結成。団長に選ばれた女優としても活躍している大友花恋さんに今回は、ウインターカップ応援への意気込みや、スポーツを通して見えた自身のパーソナルな部分についても語ってもらった。

――今回、ウインターカップ の応援団長という大役の話が来た時は最初にどう思いましたか?

 お話をいただいてから、改めていろいろなバスケットボールの映像を見たり、一から勉強させていただきました。ウインターカップという大舞台の応援団長が、私に務まるかなって不安は少しありました。

 でも、セブンティーン読者と同世代の皆さんが、こうやって戦っているんだっていうことを伝える架け橋になれたら、それはとても素敵なことだなと思ったので、今はその役割を担えてとてもうれしく思っています。

――具体的にはどんな活動をするんですか?

 実際に練習場所にお邪魔したり、大会が始まったら現場に行って、それを番組やSNSの生配信などで紹介することが、主な活動です。SNSを駆使して、発信していく予定です。

――すでに出場校の八雲学園の取材にも行っていましたが、いかがでしたか?

 とてもかっこよかったです。生で見る機会が今までなかったので、今回は練習にお邪魔しただけでしたが、ドリブルでコートが震える感じとか、バスケットシューズの「キュッキュッ」って音を聞きながら、選手たちの情熱を改めて感じました。

 こんな熱い思いを持って、何か一つのことに全てを捧げているんだと思うと、なんだかこちらの胸も熱くなる感覚でした。


応援団オリジナルのスウェットを着用の大友花恋さん

――大会本番ではさらに感情が昂ってしまいそうですね。

 うるっとしそうですよね。何かにかける思いっていうのは人の心を打つんだなって思います。すごく元気をもらえるし、勇気も貰えるなあと感じました。

――実際に取材に行って応援する気持ちは高まりましたか?

 はい! より、応援したい気持ちが強くなりました。もっと選手が頑張っている姿を伝えたい、届けたいと思いましたし、届けなきゃいけないと使命感が増しました。

――ちなみに大友さんは球技は得意ですか?

 それが......、私ダメダメなんですよ。笑っちゃうぐらいダメで見る専門です。応援する気持ちは人一倍あります!

――スポーツでは、水泳を9年間していたとお聞きしました。スポーツに打ち込む姿は共感できるところもあるのでは?

 水泳は習っていた年月は長かったんですけど、大会に出場することがあまりなくて、スポーツマンシップみたいなものを感じることは少なかったんです。

 どちらかと言うと、私自身の芸能のお仕事に対する思いが今回のウインターカップにリンクするところがあるんです。選手の皆さんが中高生の頃からバスケットボールに打ち込んで、最終的にはプロを目指す選手もいるように、私も学生の時から「芸能界の仕事で生きていけるようになりたい」っていう思いを持ってやっていました。

 それに、今年はコロナ禍で思うように撮影ができない時期もありましたが、いざ、撮影が再開された時に自分のベストのパフォーマンスを出すには、どうしたらいいかなって考えて準備をしていました。そういう気持ちは、スポーツをされている皆さんと通ずる部分があるのかなって、今回取材をしていて感じました。

――ちなみに今、取り組んでいるスポーツや運動はありますか?

 撮影が朝早くなければ、毎朝ヨガとランニングをしています。動画を見ながら20分ぐらいヨガをして、その後5kmぐらいを走っています。ただ、その日の気持ちや体調によって無理はせず、走る長さを決めています。自粛明けぐらいから体力を戻したいなと思って始めたら、すっかりハマってしまいました。それが今では朝のスイッチで、気合いを入れて、自分を整える時間になっています。

――自炊もお好きだとお聞きしました。体のためにいいことをするのが好きなんですか?

 自分の体調がどうとか、あんまりわからないタイプなのですが、体にいいものを食べたっていう時の気持ちが好きなんです。あまり体によくないものを食べちゃったなって「ズーン」って落ちるよりも、いいものを食べて気持ちが前向きになりたい。そういうことを意識して食材を選ぶようにしています。

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――毎朝のルーティンや食生活が、ほとんどアスリートのようです。

 自炊するとか、朝走るとか、自分でこうしようって決めたルールはあまり揺るがないですね。私は何のためにこんなに自分にルールを課すんだと思うこともあります(笑)。やらないと気が済まないっていうのは確かにアスリートの方々に通ずるものかもしれないですね。

――最後に、応援団長としての意気込みをお願いします。

 いよいよウインターカップが開幕しましたが、選手の熱い思い、プレーを見てくださっている皆さん、そしてセブンティーン読者の若い女の子たちにも届けていけたらいいなと思っています。応援団全員が、それぞれセブンティーンとバスケットボールに対して愛を持って活動しているので、応援団長として一緒に活動している4人のサポートもできたらいいなと思っています。ぜひ、この熱い戦いを一緒に応援していただけたらうれしいです!

【プロフィール】
大友花恋(おおとも・かれん)
1999年10月9日生まれ、群馬県出身。研音所属。
雑誌「Seventeen」専属モデル。TBS系「王様のブランチ」にも出演中。