相手の鋭い寄せに苦しみながらも要所でチャンスを演出した久保をブラジル・メディアが称えた。 (C) Getty Images

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 現地時間11月13日、オーストリアのグラーツで行なわれた国際親善試合で、日本は1-0でパナマに競り勝った。

 10月の代表シリーズから続く連勝を狙った森保ジャパンは、序盤こそ球際で強さを見せる相手の守備に苦戦したが、遠藤航を投入した後半に流れを完全に掌握。60分には久保建英との連携からエリア内に抜け出した南野拓実がPKを獲得。これを10番が自ら決めた。

 虎の子の一点を守り抜いた日本のパフォーマンスを詳細にレポートしたブラジルの一大メディア『Globo』は、「日本は新しい戦術バリエーションをテストし、良い結果を得た」と称えた。

「サムライブルーはこれまでほとんど4バックを使用してきたが、この日は戦術的な代案を志向。3人のDFによるフォーメーションは後半に功を奏した。パナマに対して1-0という結果は、決してエキサイティングなものとは程遠いが、フレンドリーマッチにおいては悪くないものだと言える。彼らはチームを進化させるためのテストをしたのだ」

 また、同メディアは寸評・採点の記事も掲載。南野のPK獲得を呼び込むパスを繰り出すなど、何度か決定機を演出した久保に「7」をつけ、「19歳の至宝は非常に心強いパフォーマンスを見せた。彼は巧みに動きながら、肉弾戦に負けず、相手のチャージに苦しみながらも、常に客観的にボールに触れようとしていた」と絶賛した。
 
 そんな久保よりも高い評価を受けたのが、後半頭からピッチに送り出された遠藤だ。2ボランチの一角に入り、攻守の両面で貢献したバランサーを久保と同じ「7」を付けてMOMに選出した『Globo』は、「後半にチームを改善させた立役者の一人」と綴った。

「エンドウは中盤で責任を全うし、事実上すべてのデュエルに勝った。負けたのは1度だけだろう。また、彼はパスで攻撃にも貢献した。ブンデスリーガで素晴らしい時を送る男は、代表チームでも良いところを見せた」

“サッカー王国”の主要メディアからも成長ぶりを称えられた森保ジャパン。現地時間11月17日に開催される強敵メキシコとの一戦では、いかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部