「TRUMP」の文字の横にぶら下がる男の姿が(画像は『Mirror 2020年10月19日付「Man dangles from 16th floor of Trump Tower by rope ‘demanding to speak to US President’」』のスクリーンショット)

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ニューヨークのトランプタワーに、アジア人と見られる男が16階からロープ1本でぶら下がっていると通報が入り、SWATなどの特殊部隊が出動し厳戒態勢が敷かれた。男はトランプ大統領との面会を要求しており、叶わなければロープを切って自殺すると訴えたという。『Daily Star』『Mirror』などが伝えた。

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ニューヨークにあるドナルド・トランプ大統領の住居としても使われているトランプタワーで今月18日、1本のロープを使ってぶら下がった男がいると通報が入った。現場に到着すると、男は「TRUMP TOWER」の文字の隣にぶら下がっていたという。

男は自称20歳代のアジア人で16階からぶら下がっており、手にはナイフを握っている。しかも男はFacebookのライブ動画でビルを登る様子を配信し、自身は「Black Lives Matter」の活動家であり、トランプ大統領との面会を要求すると記していた。「トランプ大統領、あなたは私のことをふざけていると思うかもしれないが、私は真剣です。あなたと話すことができないのならこのロープを切って自殺します」と宣言しており、強い姿勢を見せていた。

当時、現場にいた目撃者は「今まさにトランプタワーの壁面に彼はぶら下がっていて、タワーの上や隣の川にも警察官が配置されているわ。どうやって彼が登ったのかわからないけれど、1時間くらいはぶら下がっていると思う」と話している。

男は現地時間の午後5時15分からトランプタワーにぶら下がっており、通報を受けた地元警察はSWATや消防隊と共に午後6時前に現場に到着、ヘリコプターがトランプタワーの上で旋回するなど厳重な警戒にあたった。

警察官らは男がいる上の階に位置するテラス部分から彼を引き上げる準備を行ったが、男は「引っ張り上げようとすればロープを切る」と脅したため、その場から引き上げることはできなかった。警察の交渉人も到着し、あらゆる手段を使って男が安全に降りられるように交渉も進められた。

膠着状態が続いたが、最終的に男はトランプタワーから降ろされ、ストレッチャーで運ばれる様子がツイッターに投稿されている。最低でも13時間以上はぶらさがっていたという。その後、男には精神鑑定が行われており、未だ身元は明らかにされていない。

当時のトランプ大統領はトランプタワーにいなかったことから、男性の要求は実現しなかった。大統領はこの日、ラスベガスの教会に赴いた後にカリフォルニアのニューポート・ビーチを訪れていたという。

ちなみにトランプタワーによじ登るという事件は今回が初めてではなく、2016年8月10日には20歳の男が複数の吸着カップを使ってガラスの表面をよじ登っていた。

画像は『Mirror 2020年10月19日付「Man dangles from 16th floor of Trump Tower by rope ‘demanding to speak to US President’」』『The Sun 2020年10月19日付「TALKED DOWN Knife-wielding ‘BLM activist’ in custody after dangling from Trump Tower for 13hrs and demanding to talk to president」(Credit: Twitter / Erika2day)(Credit: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)