「Amazonと共同開発」のエアロバイクにAmazonは「無関係」を主張
Echelon / Amazon

フィットネス器具メーカーのエシュロンが、米Amazonとの提携により”Prime Bike”こと、”Echelon EX-P Smart Connect Fitness Bike”と称するエアロバイクの発売を発表したのは昨日のことでしたが、それから1日もたたないうちにAmazonはエシュロンとは何の関係もないとの声明を発表し、AmazonでのPrime Bikeの販売を停止するという、奇妙な状況になっています。

エシュロンが発表したPrime Bikeは人気フィットネスバイクメーカー、ペロトンの製品と同様に、専用アプリを通じて運動量の計測やワークアウト指導を受けるといったことが可能。しかも価格はペロトンに比べ非常に安価(ペロトンはディスプレイを備えるものの、エシュロンはスマートデバイスの画面で代用する)になっています。

エシュロンのCEOルー・レンティン氏は、プレスリリースで「Prime Bikeは、Amazonと共同で開発」したと述べ「Amazonがこれまでにないコネクテッドフィットネス製品のパートナーとして当社を選んだのは、昨年のわれわれの爆発的な成長に反映される、高品質な製品をリーズナブルな価格で提供する当社の取り組みを認めたからだ」と自画自賛していました。

ところがその後ほどなくしてAmazonの広報は「このフィットネスバイクはAmazonの商品ではなく、ましてAmazon Primeとも無関係。エシュロンはAmazonと正式なパートナーシップを結んではいません。エシュロンに連絡を取り、このことを明確にするとともに、Amazonでの製品の販売を停止しブランディングの変更を求めます」と述べています。

その後エシュロンからの回答はなく、先に発表していたプレスリリースも削除されました。話の展開について行きかねるところですが、仮にエシュロンがAmazonに無断で名を使って商売を試みたのであれば、あまりに杜撰と言うほかありません。ちなみに、投資顧問サービスKeybank Capitol Marketsのアナリスト、エドワード・イルマ氏は投資家への報告書に「いくつかの外見的な変更を除けば、この500ドルのバイクは、ウォルマートの直販サイトで500ドルで販売されているエシュロン製エアロバイクとほぼ同じ」だと指摘しています。

source:Amazon