ナイジェリア北東部クカワの位置を示した地図。(c)AFP

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【AFP=時事】(更新)ナイジェリア北東部で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と関係する武装集団が数百人を人質に取ったと、地元住民や民兵組織などが19日、明らかにした。

 地元民兵組織の指導者によると、過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」 の「テロリストら」が18日夜、ボルノ(Borno)州にあるチャド湖(Lake Chad)地域の町クカワ(Kukawa)を襲い、住民を拘束。人質となった人々は、避難キャンプで2年間を過ごし、自宅に戻ったばかりだったという。

 この指導者は、「テロリストらは18日午後4時(日本時間19日午前1時)ごろ、トラック22台で町を襲撃し、警備していた兵士らと激しい戦闘を開始した」と明かした。

 クカワの住民は、2018年11月に発生した残忍な襲撃を受けて避難し、180キロ離れた州都マイドゥグリ(Maiduguri)のキャンプで生活していた。当局の指示で、軍の護衛を受けて今月2日に町に戻ったばかりだった。

 住民の移動に付き添ったという地元関係者は、農地の耕作ができると希望を抱いて町に戻った人々が「またしても過激派に拘束された」と話した。

 身の安全を理由に匿名で取材に応じたこの人物は、武装集団が住民に「何をするつもりなのかは分からないが、危害を加えないことを願う」と語った。

 AFPに対し、事件発生の事実を認めた治安当局筋は、「事態に対応するため」マイドゥグリに戦闘機が派遣されたと明かしたが、これ以上の詳細には触れていない。

 同国では、イスラム過激派による10年に及ぶ紛争で約200万人が家を追われている。うち大半がボルノ州北部の住民とされる。

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