中国メディアは、中国人は高度に発達し、高度な文明を持つ日本という国をほとんど理解していないと主張し、中国との比較を通じて日本という国を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国は隣国同士である一方、相互理解という点ではほとんど進んでいないのが現状だろう。中国メディアの捜狐はこのほど、中国人は高度に発達し、高度な文明を持つ日本という国をほとんど理解していないと主張し、中国との比較を通じて日本という国を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本という国は「控えめな国」であり、自らの強さや豊かさをひけらかすことはしないと指摘する一方、バブル崩壊や東日本大震災などを経験しても、今なお日本は豊かな先進国の1つであり続けていると強調。そして、日本人と中国人の「生活の質」には大きな差が存在するとし、中国人の視点で「日本の羨ましい点」を挙げた。

 まず1つ目は、消費概念の違いがもたらす「生活の質の差」だ。中国では自動車は自らの社会的ステータスを示し、メンツを立てるためのツールと見なされており、無理なローンを組んででも高級車を保有したがる人が多い。こうした消費概念の弊害として、中国の都市部では駐車場不足や渋滞、路上駐車が深刻化し、大気汚染も引き起こされているが、日本では「無理をしてでも車を買う」という概念が存在しないうえ、公共交通機関が発達しているため、より環境に優しい社会が構築されていると論じた。

 また、2つ目として日本では公共施設を無料で利用でき、また利用者が「信用」されていると指摘し、その例として図書館を挙げた。日本では日本人はもちろんのこと、外国人であっても図書館で無料で本を借りることができ、また返却期限を過ぎてしまっても「懲罰的な措置」はないと指摘。もちろん借りるときには保証金や預かり金を支払う必要もないと強調した。

 さらに、日本ではホテルなど宿泊施設においても保証金や預かり金を前払いする必要がないことを紹介し、これらの事例は「日本には違いを信用しあう社会があること」を示していると指摘した。逆に中国ではホテルなどに宿泊する際にはまず保証金を支払うのが普通だ。これは備品を勝手に持ち去ったり、壊したりする客が多いゆえの措置だろう。日本では性善説に基づいた社会運営が行われているのに対し、中国では逆のパターンが多いように見受けられる。

 記事は、そのほかにも日本社会に見られる秩序や、国民の民度といった点を比較し、日本人と中国人の「生活の質」には泣きたくなるほど大きな差があることを強調している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)