中国西部・新疆ウイグル自治区カシュガルで、モスク(イスラム礼拝所)に向かうウイグル人男性(2019年6月5日撮影、資料写真)。(c)GREG BAKER / AFP

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【AFP=時事】米国は9日、中国西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウイグル人を含むチュルク語(Turkic)系のイスラム教徒少数民族に対する「恐ろしい」人権侵害阻止を目的とした初の本格的措置として、同自治区の高官4人と新疆公安局(Xinjiang Public Security Bureau)に制裁を科した。

 高官4人のうち、同自治区トップの陳全国(Chen Quanguo)共産党委員会書記を含む3人に対しては、米国内の資産凍結に加え、米国査証(ビザ)の発給拒否の措置も取られる。

 陳氏は、中国政府に抵抗する少数民族に対する強硬政策を考案した人物。残る2人は新疆公安局の王明山(Wang Mingshan)長官と、同自治区の元共産党幹部、朱海侖(Zhu Hailun)氏。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、同自治区で起きているとされる強制労働、大量収容、強制的な不妊手術などの「恐ろしい組織的虐待」を止めるための行動を取ったと説明した。

 米財務省は、3人に元公安幹部の霍留軍(Huo Liujun)氏を加えた4人に対し、米国内での金融取引を禁止。霍氏には米国査証の発給制限は科されない。また同省は新疆公安局に対しても、ウイグル人などの少数民族に対する大規模なデジタル監視を理由に制裁を科した。

【翻訳編集】AFPBB News

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