置き去りにした母親とトレーラーハウスで亡くなった9歳男児(画像は『The Sun 2020年6月9日付「SAVAGED Dog owner and mum who left ‘special’ son, 9, alone in caravan to be mauled to death by bulldog to go partying is jailed」』のスクリーンショット)

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イギリスで昨年4月、9歳男児が母親の友人の飼い犬に襲われて死亡した。母親は息子と犬をトレーラーハウスに残したまま同じ敷地内で友人らとパーティをしており、このたび行われた裁判で2年の有罪判決が言い渡された。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。

英コーンウォール州ルーにあるトレーラーパーク「テンクリーク・ホリデー・パーク」で昨年4月、トレーラーハウスの中に犬と一緒に置き去りにされたフランキー・マクリッチ君(Frankie Macritchie、9)が犬に襲われ死亡した。

英南西部デヴォン州プリマスに住む母親のトーニー・ウィリス(Tawney Willis、31)は、犬の飼い主で友人のサディ・トッターデル(Sadie Totterdell、29)に誘われてパークに遊びに来ており、フランキー君を残したまま友人らと夜通し酒を飲み、ドラッグにも手を出していた。

フランキー君を襲ったのは闘犬として知られるアメリカン・ブルドッグとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアのミックス犬“ウィンストン(Winston、7)”で、体重が45キロもあるうえ、過去にも子供を噛んで怪我をさせていた。

トーニーはその夜、フランキー君にプレイステーションを渡してウィストンと一緒にトレーラーハウスに残し、自分はすぐ近くで大勢の友人らと一緒にパーティに興じていた。

トーニーが息子の様子を見に戻ったのは朝4時半頃で、フランキー君は血まみれで床に倒れ、ウィンストンは静かにソファーに座っていたそうだ。トーニーは「マイ・ベビー、マイ・ベビー」と大声で泣き叫び、駆けつけた人がフランキー君に心肺蘇生法を施したものの息を吹き返すことはなかった。

その後の検死解剖で、フランキー君は顔や首、胸を中心に54か所も噛まれており、頭には犬の攻撃から逃れようとした時にできたと思われる15センチ×14センチの大きな傷があったことが明らかにされた。また頭皮組織の一部が噛みちぎられており、耳は頭部から1本の皮でぶら下がっている状態だったという。

この事故を受け、ウィンストンはすでに殺処分されており、6月9日に行われた裁判ではトーニーに懲役2年、サディに懲役3年の有罪判決が下った。またサディにおいては10年間、犬を飼うことが禁じられた。

事故当時、すぐ近くのトレーラーハウスにはフランキー君の祖父母も滞在していたことが分かっており、このニュースには「なぜ9歳の子供を過去に問題を起こした犬と一緒に置き去りにしたのか。防げた事故だけにやりきれない」「母親はこのトラウマを一生背負っていかなければならない。悲しい事故」「自分はドラッグや酒を飲み、子供にゲームを与えて放っておくとは…。しっかり罪を償うべき」「2年や3年では刑が短すぎる」「可哀そうに。子供は親を選べないからね」「なぜ犬の事故が減らないのか。心が痛む」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2020年6月9日付「SAVAGED Dog owner and mum who left ‘special’ son, 9, alone in caravan to be mauled to death by bulldog to go partying is jailed」(Credit: Wayne Perry - The Sun)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)