AndroidのGoogleマップがPlus Codesに対応。短い英数字で現在地を共有

Googleは5月28日(現地時間)、AndroidのGoogleマップがPlus Codesに対応し、現在地を簡単に共有できるようになったと発表しました。今後数週間かけて順次展開されるとのことです。

Plus Codesは、Googleが2015年に発表していたもので、世界中の位置情報を簡単な英数字と都市名で表すというもの。例えば、東京スカイツリーであれば、「PR66+27 墨田区, 東京都」といった具合です。Googleマップでの検索自体は以前から対応していましたが、簡単にコードの取得が可能になったのが新しいところです。

仕様上、「墨田区、東京都」の代わりに「8Q7XPR66+27」と先頭に地域コードを含めて英数字だけでも表現できますが、都市名があったほうがわかりやすいとの判断なのかもしれません。なお、どちらの形式でもGoogleマップで検索可能です。また、都市名を省いた「PR66+27」だけでも、共有相手が近く(100Km圏内)にいれば、同じ場所を示せます。

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Plus Codesは経度と緯度の座標表示から派生したもので、名前のない通りにある小さな屋台や大草原にある家まで、あらゆる場所を一意に識別可能です。広い公園やテーマパークなどでも待ち合わせ時に、相手にここにいるとピンポイントで知らせたり、事故や災害に巻き込まれ救助を求める場合などにも、GPSの座標よりも簡単に共有可能です。

AndroidのGoogleマップ上で、現在地を示す青いドットを長押しするとPlus Codesが表示されるほいか、任意の場所を長押ししてピンを立てることでも、その場所のPlus Codesを確認できます。

Google

住所の代わりになる似たような取り組みとしては、ナビタイムが対応した「what3words」があります。こちらは、ランダムな英数字の代わりに3単語を使って場所を示すというものです。

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どちらが優れているのかは、判断が難しいところですが、いずれにしろ、こういった取り組みはうまく普及していないのが現実です。ただ、AndroidのGoogleマップが標準対応したことで、今後使用率が高くなるかもしれません。

source: Google

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