バロテッリ(右)がインテル時代の先輩イブラヒモビッチとのエピソードを明かした。(C) Getty Images

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 若くしてデビューし、その才能を称賛された選手のひとりが、マリオ・バロテッリだ。

 現在ブレッシャに所属するバロテッリは4月13日、イタリア代表の先輩ファビオ・カンナバーロとのSNSでの対談で、インテル時代のズラタン・イブラヒモビッチとのエピソードを明かした。16歳で初めてトップチームでの練習に参加した時の秘話を、イタリア紙『Corriere dello Sport』が伝えている。

 バロテッリは「ロッカールームで彼のことを見ていたんだ。するとお前がトップチームで練習することはもうないと言ってきたんだよ」と話している。

「お前はあまりに下手すぎるってね。サッカーをやめろと言われた。でも結局、彼は(代理人の)ミーノ・ライオラに、俺が自分よりも強いから契約しろと言ってくれたんだよ」
 
 インテルでデビューしてからのキャリアは周知のとおりだ。マンチェスター・シティでは歴史的な優勝を経験し、ファンだったミランのユニホームを着て、リバプールでは不振に苦しんだ。フランスで再生し、今季から故郷ブレッシャに戻っている。

 そのキャリアでたびたび話題となってきたのが、ナポリへの移籍だ。OBでもあるカンナバーロとの対談の中で、“悪童”は「(移籍を)トライしたんだよ」と、ナポリ加入を望んだこともあると明かした。

 バロテッリは「ナポリならすごく居心地良いだろうね。娘をウルトラスのリーダーにするよ。彼女はナポリのファンなんだ。オレが『ブレッシャ、ブレッシャ』と歌っても、娘はナポリを応援し続けるんだよ」と述べている。

「彼女と一緒にサン・パオロのピッチに立てた時は、すごく幸せだった。娘もうっとりしていたよ。サン・パオロに入るといつも素晴らしい気持ちになるんだ。自分としては、サン・シーロのほうが美しいと思うけどね」

 かつてそのサン・シーロをホームスタジアムとしてバロテッリが、いつかサン・パオロを拠点とする日は訪れるだろうか。まずは、周囲が納得する結果を残さなければいけないが……。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部