サン・セバスチャンで一番お気に入りのバルの前でルンルン気分に思わず髪も踊る!

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サン・セバスチャンで一番お気に入りのバルの前でルンルン気分に思わず髪も踊る!

バル文化が観光の目玉であるサン・セバスチャンでは、新型コロナウイルスの影響で衛生上の理由からピンチョスをカバーする義務や、持ち帰りのみの販売が行なわれてきましたが、ついにスペイン全土で非常事態宣言。

また活気のある日々が戻りますよう願いを込めて、少し前の話になりますが、スペインの旅の続きをお届けしたいと思います。

* * *

北スペインのバスク地方、美食の街サン・セバスチャン。

バル巡りに挑むも1軒目の「Borda Berri(第260回参照)」でそこそこ腹パンになってしまった私。先が思いやられたものの、なんとかレストランやカフェなどさらに5軒を体験して来ました。

【写真】人気店「Borda Berri」のピンチョス

その中から私が勝手に選んだベスト3を、惜しみなく紹介したいと思います!

まず第1位は、私がサン・セバスチャンで惚れたバル「Casa Urola(カーサ・ウローラ)」。

店内はカウンターにはバルの雰囲気を残しつつ、全体的なインテリアは今時のオシャレなカフェ風で女子が好きそうな感じ。


「Casa Urola」のピンチョスが並ぶカウンター


「Casa Urola」の賑わう店内

ピンチョスはシンプルであったが、黒板に書かれたタパスが何しろ一流レストランレベルの味だった。

「焼いたフォアグラと豆煮込み、鴨のソース」は甘みがあり優しく濃厚な味。「タコとイベリコのポテトスープ、ペッパーオイル」はタコの弾力とイベリコの旨味にクリーミーかつサラサラしたポテトスープが絡み合い、「これがサン・セバスチャンの真骨頂か!」と唸りたくなる。

食べた直後から再訪したいと思う、絶対に行くべきキラキラバルだ。


「Casa Urola」のピンチョス。小ぶりでシンプル


「タコとイベリコのポテトスープ、ペッパーオイル」


「焼いたフォアグラと豆煮込み、鴨のソース」

そして第2位。サン・セバスチャンの人気店の中でも評判の「GANBARA(ガンバラ)」。

アンチョビとツナサラダのようなものが入ったタルトや白味魚のクロワッサンのピンチョスはシンプルなのに、なぜだろうか、他のバルで食べたピンチョスよりもフレッシュな口当たりでレベルが全然違う。

一般的にカウンターに作り置きで並べられているピンチョスだが、店が意識しているのか人気店のせいか、この店のそれは新鮮に感じた。

また比較的他の店よりも日本人がいる様子だったが、確かに日本人好みの味かもしれない。日本語メニューもしっかりあり、その配慮や味の繊細さを思うと、日本人が裏で絵を描いているのではないかと思うほど、居心地の良い雰囲気だった。

ここで私がした大きな失敗といえば、「キノコのソテー」と「蟹のタルト」が名物と後で知ったこと! 悔しい、再訪したい! 次来たら一番に行くべき、味の保証付バル(笑)。


「GANBARA」の外観。テラス席も良い雰囲気


「GANBARA」のピンチョス。「白身魚のクロワッサンサンド」と「アンチョビのタルト」


日本語メニューもあって日本人にも人気!

第3位、「SIRIMIRI(シリミリ)」は店員さんが若く、オシャレでカジュアルなバル。

ピンチョスはハンバーガー風のものがあったり、ジュレを乗せたり、一手間加えた見た目の良さや、サイズ感も良くセンスのある感じ。

「チャングロ」と呼ばれるカニのピンチョスはグラタン風に調理され、みんなが手に取っていたので私も真似をすると、カニの旨味たっぷりでとても美味しかったのである。

迷ったらとりあえず行くべきバランス抜群バル!


「SIRIMIRI」外観。若者の店員さんが多いオシャレなお店


「SIRIMIRI」のピンチョスは味やサイズのバランス感良き!

こんな風に、バルはそれぞれ個性があり、自分のお気に入りを探すのが楽しい。

他にも面白いピンチョスや気になる店があったのでちょいとご紹介。

「BARE−BARE」(ベルベル?バレバレ? 正確な発音わからず)で食べた、スペインの高級食材であるアングーラ(ウナギの稚魚)。......の、これは多分その代替品として生まれたグーラという魚のスリミだと思うが、グーラはカニカマ的な発想で見た目を似せて作られていて、灰色の部分はイカ墨で色づけされているんだそう。

独特なウネウネした見た目はちょっとグロだけど、珍しいものに目がない旅人の性でついトライ。結果、個人的にはカニカマの勝ちだが、こんなふうにピンチョスは一口サイズでいろいろ冒険ができるのが面白い。


魚介系のピンチョスで見つくろってみました


アングーラもどきのグーラは見た目がちょっとグロ


「BARE−BARE」の店内。チャコリと魚介のピンチョスを楽しむ

それから、「Gandarias(ガンダリアス)」は、盛り方がかわいく写真映えするピンチョスが多かった。殻ごとのウニや、イクラやエディブルフラワー使いが上手で、女子の心に刺さります。味の記憶だけではなく写真にも残したい、"映えチョス"がお好みの人向け。


海苔を使ったピンチョスは土台こそパンだけれどもなんだかお鮨みたい

そしてかなり本命で狙っていた店、"分子料理"の「Bar ZERUKO(バル セルコ)」。

分子料理は、調理を化学的に解析し、液体窒素などを使い瞬間凍結したり、温度や食感などを計算した普通では考えられない調理法や新しい美味しさを追求したもの。

かなり期待大だったけれど......、なんとCLOSE! 滞在中、何度も訪れたがシャッターが上がることはなかった(涙)。本当に悔しい! いつか絶対行ってやる!

おかげでサン・セバスチャンにまた来なくちゃいけない理由ができたのだった。


分子料理バル「Bar ZERUKO」。残念ながらCLOSEでした!(涙)

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】
女子2人組ユニット「地球ワクワク探検隊」としても活動。Youtube配信や国内外各地のPR活動、旅先のお酒やお話を提供するイベント「旅するスナック」を月2回、東京・虎ノ門で開催。
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