ブリーチャー・レポート(Bleacher Report)は、新しい限定版アパレルシリーズ「NBAリミックス・コレクション(NBA Remix Collection)」によって、有名人がデザインしたミニコレクションモデルを拡大しようとしている。

NBAリミックス・コレクションは、NBAのチームと、チームと同じ都市出身のヒップホップアーティストを組み合わせた8つのマッシュアップから成る。たとえば、デトロイト・ピストンズとビッグ・ショーン、マイアミ・ヒートとDJキャレド、アトランタ・ホークスとフューチャーといった組み合わせだ。各マッシュアップには、Tシャツやジャージ、スウェットシャツ、帽子など、4〜5のアイテムからなる独自のミニコレクションがある。これらは、ブリーチャー・レポートのウェブサイトとNBAの試合会場にある各チームの売店で購入できるようになる。

商品販売の売り上げは、ブリーチャー・レポートとアーティストのあいだで分配される。ブリーチャー・レポートのCMOを務めるエド・ロメイン氏は、双方の取り分を明らかにするのは避けたが、それぞれのアーティストは手数料を得るとブリーチャー・レポートは伝えている。商品の価格帯は40〜175ドル(約4300 円〜1万8700円)になる。

ロメイン氏によると、2020年第1四半期は、ブリーチャー・レポートのeコマース事業の売上高が過去最高だったという。eコマース事業は現在、ブリーチャー・レポートの売上総額の10%を占めると、ロメイン氏は述べた。

「eコマース事業をはじめて開始したときには、実験としてさまざまな形で行った。読者が購入のためにブリーチャー・レポートにアクセスするのは直観的ではないと思った」と、ロメイン氏は話す。しかし、「成功は、VIPや才能溢れる人との関係を築いて、(読者が購入したいと思う)こうした瞬間を構築することにあることがわかった」と、ロメイン氏は付け加えた。

理にかなったコラボレーション

ロメイン氏によれば、ヒップホップとバスケットボールのファン層はかなり重なる傾向があるため、NBAと音楽アーティストのコラボは理にかなっていたという。「試合でコートサイドの席に座っている人を見ればいい。座っているのはハリウッドやヒップホップ業界の人間だ。なので、消費者にとっては自然な流れだ」。

ブリーチャー・レポートは、アパレルメーカー、ミッチェル&ネス(Mitchell and Ness)との提携を通じてNBAチームのロゴのライセンスを取得した。ミッチェル&ネスはNBAとの関係を拡大している。ブリーチャー・レポートはその後、各音楽アーティストに、出身都市のNBAチームのロゴを再解釈する機会とともにアプローチし、アルバムカバーのデザインやブランドの要素を組み込んでいる。

アーティストは好きなだけ創造の自由を与えられるが、ブリーチャー・レポートのデザイン担当チームは、アーティストが承認または再検討するために独自のデザイン案も提供する。

「刺激を受けなければ、アーティストは宣伝してくれない。だから、アーティストには(創造のプロセスに)関与してもらいたいと思っている」と、ロメイン氏はいう。

アパレルシリーズを宣伝するため、アーティストに自分のチャネルでアパレルデザインを宣伝してもらうことはもちろん、その服を着て当日にNBAの試合を観戦してもらうことで、ソーシャルでの大きな影響力が生じると、ロメイン氏は語った。

さまざまな実績を重ねたうえで

ブリーチャー・レポートが、チームと有名人のこうした限定版商品のコラボレーションを試すのは、これがはじめてではない。2018年には、ワールドカップ前に、音楽アーティストがデザインしたロゴ入りサッカー用ジャージのコレクションを作った。また、2019年には、最近引退したNBA選手ドウェイン・ウェイド氏がブリーチャー・レポートと商品シリーズを発表し、ヒップホップアーティストのトラヴィス・スコットとビリー・アイリッシュがヒューストン・ロケッツのジャージを再デザインし、それぞれ米女子サッカーチームのシリーズ商品を作った。ロメイン氏によると、スコットのジャージ・コレクションは価格が250ドルで、30分で完売したとのことだが、同氏は販売数を明らかにしなかった。

Kayleigh Barber(原文 / 訳:ガリレオ)