(株)愛織(TDB企業コード: 510332124、資本金1500万円、大阪府大阪市中央区本町1−6−16いちご堺筋本町ビル7階、登記面=奈良県奈良市三碓1−8−15、代表柴田知幸氏)は、3月2日付で事業を停止し、事後処理を坂井良和弁護士(大阪府大阪市中央区北浜3-2-1新北浜ビル2階、弁護士法人フォーラム大阪法律事務所、電話06-6202-4880)ほか2名に一任した。

 当社は、1974年(昭和49年)11月創業、77年(昭和52年)3月に法人改組し、インテリアやリビング用品、生活雑貨などの企画・デザインおよび販売を手掛けていた。「aideco(アイデコ)」などの店名で関西エリアのショッピングセンター内を中心に雑貨店14店舗を展開し、インテリア雑貨やキッチン用品、レディース衣料、ベビー用品などヨーロピアンテイストの幅広い商品を販売。小量・多品種の品揃えを行うことで差別化を図り、一時はFC店を含め40店舗近く展開するまでに拡大していた。加盟店など向けに「SAB(Start A Business)」という名称で一部卸売りも事業も手掛け、2012年2月期には年売上高約8億5000万円を計上していた。

 しかし、その後は景気低迷による個人消費の落ち込みに加え、同業他社との競合激化で売り上げは漸減し、2017年2月期の年売上高は約3億4000万円にまでダウン。過年度から赤字も散発し、財務内容も大幅な債務超過に陥るなど資金繰りは悪化していた。不採算店舗の閉店を進めたほか、SNSなどを活用して集客を行うなど業績改善に努めていたなか、ここへ来て消費税増税による消費の落ち込みに加えて、新型コロナウイルスの影響により来店客数が減少し、収益改善の見通しが立たなったことから事業継続を断念、今回の事態となった。

 負債は現在調査中だが、1億円を超える見込み。