偽装メールの一例

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国立感染症研究所は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、同研究所や類似した機関名を偽装したメールが送られているとして、注意を呼びかけている。

この偽装メールは、「国立感染症研究所」のほか、実在しない「国立感染症予防センター」といった機関名が差出人。「新型コロナウイルスの感染予防策について」という件名で感染予防策を知らせる内容となっている。本文冒頭には、団体名や個人名が付いているため、国立感染症研究所では受け手の個人情報を調べたうえでメールを送りつける「標的型メール攻撃」の一種と推測。本文下部の「対策はこちら」の部分に不審なURLが埋め込まれている。

国立感染症研究所は、「公的なお知らせはすべてWebサイト上に公開され、 メールを用いた一般の方への情報提供は一切行っておりません」と説明。また、研究所員には「『詳細は添付ファイルで』といった内容のメールを出さないよう指導している」としている。詐称メールを受信した場合は、添付ファイルを開かずにメールごと削除するよう呼びかけている。