ACLの予備予選で鹿島が敗退してしまいました。天皇杯決勝から今季の始動まで1週間しかないという条件が響いたと思われますが、そこからJリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、さらには日本代表戦と日程が過密ではないかという意見が出ています。

これには2つの問題があると思います。

1つはACLを狙うクラブには資金力が必要になるということです。たとえば横浜FMは2019年、Jリーグのことだけを考えればすみました。ですが今季は国内試合、国際試合と両方を考えなければならず、そのぶん起用する選手の数が増えるのではないかと思います。

ACLに出場するとなると、そういうチーム編成から試合に関する様々なことまで、投資が必要となります。そういうことができるクラブでないとアジアの大会に出て行くのは難しいし、財政基盤が弱いチームがACLに出場することになったらどうするのかという、全体で考えなければいけない問題が出てきています。

もう1つは、確かに厳しい日程ではあるけれども、世界基準で言えば「過密」日程ではないということです。たとえばリヴァプールを見ると、1月19日、23日、26日、29日、2月1日、4日と、中2、3日の試合が続いています。この中で南野拓実は出場チャンスをつかんでいるのです。

Jリーグのクラブも世界標準を目指すのであれば、こういう日程に対応しなければならないのが宿命です。今季のJリーグでは大物外国籍選手を海外から連れてくるよりも、国内で実績のある選手を移籍させた例が多いのは、この日程の中ですばやくチームを作るための方策だったと思います。また五輪期間中の中断で補強すればいいという思惑もあるでしょう。

クラブが何人の選手を抱え、監督がどうターンオーバーを使いながらシーズンを乗りきるかということが、今後はもっとクローズアップされるでしょう。この変化に素早く対応できるかどうかが、クラブの課題となっています。