SNSのニュースフィードは、安価で手軽な出稿先として人気だが、果たしてブランディングの場としてふさわしいのか? 11月中旬に来日した、Teads(ティーズ)のチェアマン&ファウンダーを務めるピエール・チャパス氏は、そう警鐘を鳴らす。

「Teadsは、主にプレミアムパブリッシャーの良質なコンテンツにインタラクティブなディスプレイ/動画広告を挿入できる、SSPおよびDSPの役割を兼ね備えた一気通貫の広告プラットフォームだ。この質と規模を担保するために、デマンドとサプライ両方のデータをつなぎ、精度高くターゲティングを行うだけでなく、サードパーティによるベリフィケーションも受け入れている」と、チャパス氏はDIGIDAY[日本版]の取材に対して語る。「我々のこだわりは、コンテキストとクリエイティブ、そしてデータとメジャーメントの4つだ」。

以下、同氏へのインタビューのハイライトをまとめておく。

接触時間は効果に比例する

「Facebookと比較して、我々のプロダクトが特徴的なのは、動画の視聴時間が圧倒的に長い点だ。ビューアビリティ計測ツールのモート(Moat)の計測数値によると、Facebook動画の平均視聴時間は約1.5秒。だが、我々のプロダクトにおける動画の平均視聴時間は約11.4秒となっている。広告の接触時間とブランドの想起・認知が比例するというのは、テレビ広告の全盛期の頃から言われていることだ」。

愚直な姿勢が理解されつつある

「他社のディスプレイ広告では、ページがロードされた時点でインプレッションとしてカウントしているものもあると思う。でも、我々のプロダクトは、広告枠がインビューになってはじめてインプレッションとカウントする。動画だったら広告枠が50%表示されたところで、はじめて再生されて、そこをスタートとしてカウントしている。このように愚直にルールを守って透明性高く、公平に運用しているが、そうでないところと単純に数字でだけで比較されるのは、不条理みたいなものを感じるときはある。しかし、さいきんの弊社の成長が物語っているのは、そういう我々の姿勢が理解されはじめているということだと思う」。

メディアに対してアドバイスも

「パブリッシャーによっては、ベタベタとさまざまな広告ソリューションを導入しているところが、たまにある。目先の収益にとらわれて、そのような状況が引き起こされてしまうのはよく理解できるが、そういうメディアを見つけた際には、『広告の効果としても、読者体験としても、悪いことばかりだから、このようにUIを改善しては?』とアドバイスするようにしている。Teadsの場合、広告のパフォーマンスが悪いと配信先としての優先度がどんどん下がり、最悪配信されないという結果もありえるので」。

2020年に向けた新製品

「Teadsでは2020年に向けて、Facebookとインスタグラム(Instagram)に出稿した広告を、そのままTeadsの枠に流用できるプロダクトを開発している。Teadsの枠というのは、プレミアムなメディア・パブリッシャーの良質なコンテンツの記事中に差し込まれるものだ。これによってTeadsは、ソーシャルバイヤーにも扱いやすいプロダクトになると考えている」。

Written by DIGIDAY[日本版]編集部
Image courtesy of Teads