第2戦の決勝点を決めた鈴木。チームを初の決勝に導いた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 JリーグのYBCルヴァンカップは10月13日、各地で準決勝第2戦を開催。札幌ドームでは、コンサドーレ札幌対ガンバ大阪の一戦が行なわれ、札幌が1―0で勝利を収めた。この結果、2戦合計2―2となったものの、アウェーゴール数で札幌が上回り決勝進出を決めた。

 G大阪のホームで行なわれた第1戦は、2−1でホームのG大阪が倉田秋のアディショナルタイムの勝ち越し弾で先勝。その5日前の10月4日にリーグ28節で顔を合わせた両チームは5−0でG大阪が大勝しており、わずか10日間で3回目の対戦となった。

 第1戦で敗れはしたものの、アウェーゴールを手にホームに戻ってきた札幌。だが、攻撃のアクセントとして活躍していたチャナティップが怪我のため、この日はスタンド観戦。先制点が欲しい札幌は攻勢に出る。30分、ペナルティエリア手前で獲得したFKは福森晃斗が直接狙うが、惜しくもポストに当たり得点ならず。

 一方のG大阪もショートカウンターを中心にチャンスを作るが、最後のところで決め切れない。34分には、第1戦で得点を挙げている宇佐美貴史が負傷。パトリックと交代になってしまった。一進一退の攻防も両チーム得点を挙げられず前半を折り返した。

 後半に入っても札幌の猛攻が続き、76分に遂にスコアが動く。カウンターから、ジェイが鈴木武蔵につなぐとペナルティエリア外から右足を振り抜く。相手GKも一歩も動けない強烈なミドルシュートがネットを揺らした。札幌がついに先制する。

 試合はこのまま1−0で終了。この結果、2戦合計で2−2となり、アウェーゴール数の差で札幌がG大阪を上回り、決勝進出を決めた。

 札幌は、クラブ悲願の初タイトルへ向け、この後行なわれる鹿島×川崎の勝者と、10月26日に埼玉スタジアムで行われる決勝戦を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部