10月10日、新体制がスタートし、練習後に記者会見に応じた浮嶋敏監督。写真:田中研治

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 湘南ベルマーレは10日、者貴裁前監督の後任として同クラブのアカデミーダイレクターで今季は湘南U-18監督を兼務する浮嶋敏氏が就任したことを発表した。同日、浮嶋新監督体制での初練習が馬入で行なわれ、練習後には記者会見が開かれた。

【湘南 浮嶋新監督PHOTO】湘南ベルマーレ浮嶋新監督の初練習&記者会見!!

 この日の練習場には水谷尚人社長も訪れており、ミックス取材の際に監督後任を浮嶋氏へ託すまでの経緯について報道陣に問われると、「どのクラブもそうだと思いますが、万が一(監督に)何かがあった場合は……というのは常に考えています」と前置きしたうえで、次の監督候補を現実的に考えたのは28節の川崎戦後、者貴裁氏の監督退任が決まってからだったと話した。

 何人か候補が挙がった中で、「今までやってきた(湘南の)サッカーを継承したいので、彼(浮嶋氏)は一番近いですし見ていますし、それが一番の理由」と、2011年から9年間、トップチームのコーチやアカデミーの監督として指導に携わり、13年からはダイレクターとしてアカデミーの全カテゴリーを統括している浮嶋氏がもっとも適任であったことを明かした。若手の育成やアカデミーとのつながりを重視する湘南にとっては、うってつけの人選だった。

 一方の浮嶋新監督は、非常に厳しいチーム状況のなかで監督後任の依頼を受け、もちろん即答はできなかったと言う。だが、9年間過ごし“家族のよう”に感じているクラブの危機的状況で、「誰かがやらなければいけないこと」「(それであれば)自分がやろう」と、湘南への恩返しをしたいという想いで引き受けることを決断したそうだ。

 当面の目標は「残留すること」。加えて、これまで築き上げてきた“湘南スタイル”を継続しながらも、「選手ごとの特長をチームに“色付け”していきたい」「選手一人ひとりの特長を最大限引き出せるようなチーム作りをしていきたい」と抱負を語った。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)