日本がアイルランドを破って、ますますラグビーワールドカップが盛り上がってきました。スポーツの魅力に溢れた戦いが続いていて、僕も興奮しながら見ています。

そんな中、ときどき聞かれる質問があります。それは「ラグビー選手はあんなに激しくぶつかってもすぐ立つのに、どうしてサッカー選手は軽い接触でも痛いと言って転がるの?」というものです。

僕は質問されるとまず「スポーツが違うので、比べるものではない」と答えています。そもそもラグビーは相手にぶつかりに行くスポーツで、あのタックルをサッカーでやったらファウルです。

ただ、確かにサッカーではちょっとしたコンタクトで大げさに倒れ、ファウルを取ってもらいにいくプレーがあります。南米では「マリーシア」と呼んで、個人戦術の一つにもなっていました。ヨーロッパ出身の監督でも、倒れてファウルをもらいに行くことを要求することもありました。

ですが、今はそんな人を欺(あざむ)く「シミュレーション」に対してかなり厳しくなってきたと思います。今後はVARの導入などでさらにファウルは取ってもらえなくなるでしょう。選手にしても、自分の演技が何度もVTRで繰り返されるのが嫌なはずです。

審判の見極める技術も上がってきていて、今はかなり厳しい接触プレーで倒れても、フェアなデュエルだと判断して流すケースも増えてきました。そのため選手も簡単には転ばないようになっています。

そうやって変わっては来ていますが、やはりラグビーの接触プレーは見ていてとても刺激になります。このラグビーワールドカップは、サッカー選手としても学ぶべきことは多い大会だと言えるでしょう。