Apple Watch Series 5の「常時表示」と相性が良い文字盤はどれ? 全部試してみた
「Apple Watch Series 5」の一番のウリは、やはり常時表示対応のディスプレイ。しかし、文字盤によって常時表示のされかたが大きく異なります。そんなわけで、本稿ではひと通り全ての文字盤を表示してみて、その見え方を比較してみました。
本記事執筆時点(2019年9月末)、Apple Watch Series 5では34種類もの文字盤が選択できます。下記に、それぞれの文字盤を表示した様子を並べていきます。左側が通常時の表示、右側が従来のスリープ時に相当する常時表示での画面です。

なお、「設定」>「画面表示と明るさ」>「常にオン」にて「機密コンプリケーションを非表示」をオンにしているので、アクティビティやカレンダーなどのプライベートな情報は表示されないようになっています。

また、表示内容やデザインに関しては、文字盤のカスタマイズで変わることが多いので、下記の写真はあくまでもデフォルトの設定と思ってください。

01>SIRI



「SIRI」の文字盤ではプライベートな情報が多く、常時表示に変わると表示できる内容がぐっと減りました。右上のデジタルの時刻表示は少し暗くなるだけで視認できますね。

02>アクティビティアナログ



「アクティビティアナログ」でメインになるアクティビティのリングは、プライバシー情報に該当するので、今回の条件では非表示になってしましました。秒針も消え、短針と長針のみが表示されています。「機密コンプリケーションを非表示」をオフにしたままなら、リングの進み具合も薄く表示されるので、この文字盤を利用する際にはそれも良いかもしれません。

03>アクティビティデジタル



「アクティビティデジタル」の文字盤も「機密コンプリケーションを非表示」をオンだと少し物足りない感じになりました。こちらもデザイン重視ならオフのままが良いかもしれませんね。

04>アストロノミー



「アストロノミー」では、文字盤全体が薄くなるだけでした。地球が見えているデザインそのものは変わらないので良い感じです。ただし、遠くから見ると常時表示では何が描かれているかちょっとわかりづらいかも。

05>インフォグラフ



「インフォグラフ」では、白地が黒に変わり、秒針は非表示になりました。とはいえ、常時表示でも、遠くから見てはっきりしたカラーは視認しやすく、デザイン性も維持されています。

06>インフォグラフモジュラー



「インフォグラフモジュラー」は、情事表示で全体的に薄くなり、設定によってプライバシーに関するコンプリケーションは非表示になりました。

07>ヴェイパー



「ヴェイパー」文字盤の常時表示は、短針・長針だけが表示されるシンプルな状態に変わりました。ミニマムなデザインは個人的には結構好きです。

08>エクスプローラー



「エクスプローラー」では文字盤全体が薄くなり、秒針が非表示になりますが、雰囲気はあまり変わらず。非常に使いやすいと思います。

09>カラー



「カラー」では輪郭だけが残り、秒針やプライバシーに関わるコンプリケーションのみ非表示になりました。これは使いやすそう。

10>カリフォルニア



同製品のレビューでよく見かける「カリフォルニア」。常時表示になると、色がついた地の部分が黒くなり、秒針が消えます。常時表示を前提に使った場合、非常に自然に眼に映りますね。

11>グラデーション



「グラデーション」では常時表示になると、秒針部分の線が無くなります。全体的に色が黒くなりますが、洗練されたデザインのまま使うことができます。

12>クロノグラフ



常時表示になると、短針・長針メインのデザインになる「クロノグラフ」。かなりシンプルになります。中心部の秒針がなくなるので、通常時と比べると少し物足りなく感じるかも。

13>シンプル



「シンプル」は常時表示になっても、秒針が表示されなくなり暗くなるだけで、概ね雰囲気が変わりません。常時表示に向いたデザインだと思います。

14>ソーラーグラフ



「ソーラーグラフ」も全体がうっすら暗くなるので、使い勝手は良いでしょう。ただ、遠くから見たときに、ワンポイントだけ光っているのはちょっと不自然に感じるかもしれません。

15>ソーラーダイヤル



「ソーラーダイヤル」では、常時表示になると全体が暗くなり、中央の小さな秒針が表示されなくなります。常時表示でもデザイン性が失われず、洗練された印象に。使いやすそうです。

16>タイムラプス



画面が真っ黒になり、デジタルの時刻だけが表示される「タイムラプス」。常時表示のメリットが時間確認だけになってしまうので、ちょっと勿体ない。

17>トイ・ストーリー



「トイ・ストーリー」も常時表示だと時刻以外、真っ暗になってしまいます。これも常時表示のメリットを最大限活かせているとは言えません。

18>プライドアナログ



「プライドアナログ」は全体的にちょっと暗くなるだけ。ただし、色味がぐっと抑えられるため、遠くから見たときの文字盤の印象はガラッと変わりますね。

19>プライドデジタル



「プライドデジタル」もプライドアナログの変化に似ていますね。薄くなったデザインと、時刻のデジタル表示との相性が良さそうです。

20>ミッキーマウス



「トイ・ストーリー」が真っ暗になった一方で、ミッキーは表示されたまま。短針・長針に相当する手の部分が少し明るく浮き上がっています。常時表示で使うならこちらの方が楽しいですね。

21>メディリアン



「メディリアン」の変化は、インフォグラフ型ですね。白地が黒くなります。文字盤全体が黒くなると引き締まるので、時計らしいデザインのまま使用することができます。

22>モーション



「モーション」は真っ暗になってしまうタイプ。常時表示させるメリットは少なそうです。

23>モジュラー



「モジュラー」では全体が薄くなりますが、雰囲気はさほど変わりません。アクティビティが表示されないのは、先述のプライバシー関連の設定のせい。

24>モジュラーコンパクト



「モジュラーコンパクト」だと右上の白地の時計が黒くなり、反対にインデックスが白く浮き上がります。常時表示でもデザインのバランスが崩れておらず、使いやすい印象です。

25>ユーティリティ



「ユーティリティー」では大きな変化はなく、全体が薄くなるタイプ。使いやすそうです。

26>リキッドメタル



アニメーションが楽しい「リキッドメタル」文字盤は、常時表示だと真っ暗になり、短針・長針だけが表示されるタイプ。好みが分かれそうです。

27>火と水



「火と水」もリキッドメタルも同様です。

28>呼吸



「呼吸」文字盤も、リキッドメタルや、火と水などと同じタイプです。

29>写真



「写真」は真っ暗にならず。ちょっとだけ見えていますが、写真によっては、遠くからはあまり視認できないので、常時表示のメリットは微妙かもしれません。シンプルな模様などを選択しておくなら良いかも。

30>数字



「数字」は常時表示にしても大きく見た目が変わりません。ほとんど秒針が表示されなくなるだけ。オススメです。

31>数字・デュオ



「数字・デュオ」では、常時表示になると輪郭だけ残り、塗りつぶされていない状態になります。個人的に、常時表示のデザインが好きなので、頻繁に選んでいます。

32>数字・モノ



「数字・モノ」のデザインも良いですね。変化は「数字・デュオ」と同じパターンです。

33>特大



「特大」は、常時表示になると細い数字が輪郭だけの表示になるため、独特のデジタル時計っぽい味わいに。数字・デュオと比べるとややレトロな感じがしますが、これはこれで良いかも。

34>万華鏡



「万華鏡」では常時表示になると、全体が薄くなり、秒針が消えました。うっすら模様が見えますが、遠くからは模様によってはちょっと見辛くなるかもしれませんので、調整が難しいところ。

以上、Apple Watch Series 5で選択できる文字盤でした。個人的に常時表示との相性が良さそうだなと思ったのは「02 / 05 / 08 / 09 / 11 / 13 / 15 / 20 / 21 / 24 / 25 / 28 / 30 / 31 / 32 / 33」あたりですね。皆さんはどれが気に入ったでしょうか。