15日、マツダがリース販売を開始した水素ロータリーエンジン車「RX-8ハイドロジェンRE」。(提供:マツダ)

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マツダ<7261>は15日、水素でもガソリンでも走行できる水素ロータリーエンジン車「RX-8ハイドロジェンRE」を、エネルギー関連の民間企業2社にリース販売することで契約に合意したと発表した。リース車両の納車は3月下旬を予定しており、リース期間は水素関連部品の耐用年数の関係で30カ月。

 水素ロータリーエンジン車2台のリース販売契約に合意したのは、燃料電池車などの研究・開発を行っている出光興産株式会社と岩谷産業株式会社で、リース価格は、現在国内でリースされている燃料電池車のほぼ半額となる消費税込で月額42万円。マツダは、地方自治体やエネルギー関連企業などに合計10台程度の限定リース販売を行う計画。

 「マツダRX−8ハイドロジェンRE」は、デュアルフューエルシステムの採用によって、水素燃料からガソリンへの切り替えは、運転席でのスイッチ操作で運転中でも可能。また、水素燃料が切れた場合も、走行中に自動的にガソリンに切り替わるため、水素ステーションなどのインフラが未整備の地域でも高い利便性を発揮する。ガソリンから水素燃料への切り替えは走行中にはできない。水素走行時のCO2(二酸化炭素)排出量はゼロ、NOx(窒素酸化物)もほとんど発生しない優れた環境性能を持ちながらも、内燃機関特有の自然なドライビングフィールを両立している。

 マツダは、2003年の東京モーターショーで「RX-8水素ロータリーエンジン」開発車を発表、04年10月には開発車両の国土交通大臣認定を取得し、公道走行試験を重ねて実用化に向けた開発を進めてきた。同社は05年2月10日、「RX-8ハイドロジェンRE」で国土交通大臣の認定を取得、開発車両の発表から数えて29カ月間で実用化に成功した。【了】

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