逆転弾を決めた柏レイソルMF江坂任

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[9.22 J2第33節 柏2-1愛媛 三協F柏]

 J2リーグは22日、第33節を各地で行い、首位の柏レイソルが愛媛FCを2-1で破った。強力な前線の選手を活かした逆転勝利により、1-3で敗れた前回対戦のリベンジを達成。4試合ぶりの勝利で独走状態を守った。

 ホームの柏は前節の甲府戦(△1-1)から先発2人を変更。DF山下達也とMFヒシャルジソンに代わってDF染谷悠太とMF小林祐介が入った。対する愛媛は前節の山口戦(●1-2)から1人を入れ替え、DF山崎浩介に代わってDF西岡大輝が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 柏は前半1分、早々に決定機を迎える。MFマテウス・サヴィオのスルーパスにFWオルンガが抜け出したが、シュートはGK岡本昌弘にブロックされた。すると5分過ぎにはアクシデント。M・サヴィオが腰を痛めてプレーを続けることができなくなり、7分にFWジュニオール・サントスが急遽投入された。

 愛媛は前半8分、FW神谷優太のカットインシュートがGK中村航輔を襲い、こぼれ球を拾ったMF長沼洋一がミドルレンジから狙うも枠外。それでも14分には、神谷の落としからFW近藤貴司が惜しいシュートを放つなど、目の前のチャンスを着実に決定機に結びつけた。

 愛媛は前半30分に最大のビッグチャンス。DF染谷悠太の横パスを近藤が奪い、そのままゴール前にドリブルで攻め上がったが、ループシュートは中村がストップ。柏はJ・サントスやオルンガが立て続けに決定機を迎えるも、こちらも岡本が素晴らしいセーブを続け、なかなかスコアは動かない。

 すると前半アディショナルタイム2分、アウェーの愛媛が均衡を破った。右サイドのスローインから長沼が中央に向かってドリブル突破を見せると、スルーパスに反応した藤本が倒れ込みながらシュート。中村がボールに触れるもゴールラインを超え、MF瀬川祐輔のクリアもわずかに及ばなかった。

 後半は柏が押し込む形で始まった。11分、MF江坂任のサイドチェンジからDF古賀太陽が左サイドを攻め上がり、クロスがそのままゴールを襲ったが、これも岡本がスーパーセーブ。それでもオルンガ、FWクリスティアーノ、J・サントスの3トップが容赦なく攻め立て、多くのセットプレーを導いた。

 すると柏は後半15分、右コーナーキックに対してファーサイドでハイジャンプを見せたオルンガがヘディングシュート。これは左ゴールポストに直撃したが、こぼれ球に反応した染谷がネットに押し込み、試合を振り出しに戻した。愛媛は18分、MF野澤英之に代わってMF山瀬功治を、24分に藤本に代わってFW有田光希を投入した。

 なおも攻め続ける柏は後半35分、ついに勝ち越しに成功した。右サイドを突破したクリスティアーノがマイナス方向への鋭い折り返しを送ると、ニアの江坂が華麗にトラップ。巧みに相手をかわして左足シュートを美しく突き刺した。そのまま試合は終了。前半は理想的な内容を見せた愛媛だったが、これで4連敗となった。

(取材・文 竹内達也)