無人配達ドローンの試験運用をGoogleの姉妹企業「Wing」が開始、ネット注文だけでなく薬局などからも配達可能
ドローン配送会社「Wing」が無人ドローンによる宅配サービスの試験運用をアメリカバージニア州で開始しました。このサービスはFedExの宅配便だけでなく、地元の小売業者から購入した薬やお菓子なども宅配してくれます。
Wing Unveils Plans for First-of-its-Kind Trial with FedEx and Walgreens
https://medium.com/wing-aviation/wing-unveils-plans-for-first-of-its-kind-trial-with-fedex-and-walgreens-7f17350daa09
https://qz.com/1712200/google-wing-launching-us-drone-deliveries-with-fedex-walgreens/
Alphabet's Wing drone delivery service to launch test program in Virginia - CNET
https://www.cnet.com/news/alphabets-wing-drone-delivery-service-to-launch-pilot-in-virginia/
「Wing」はGoogleの親会社であるAlphabet傘下の企業。Wingは2019年4月からオーストラリアやフィンランドで宅配サービスの試験運用を行っていました。
ドローン配達サービス「Wing」がオーストラリアで商用サービス開始、運営はGoogleの兄弟会社 - GIGAZINE
アメリカバージニア州クリスチャンズバーグで2019年10月からスタートするドローンの試験運用は、無人ドローン宅配サービスとして、アメリカの連邦航空局(FAA)の認可を初めて受けたもの。アメリカの物流サービス大手FedExとアメリカの薬局チェーンメジャーのウォルグリーンや、バージニア州の小売業者シュガー・マグノリアと提携して行われます。Wingによると、試験運用ではアプリを使ってドローンによる宅配を受け取ることが可能で、ウォルグリーンからは風邪薬・アレルギー薬などの医薬品やグミ・スナックなどのお菓子が、シュガー・マグノリアからはスイーツ、文房具、紙製品などネット購入した商品を宅配してくれるとのことです。
FedExの荷物は以下のパッケージで輸送されます。パッケージ上部にドローン用のハンドルっぽいものがついているのがわかります。
ウォルグリーンから購入した商品はこんなパッケージに入って運ばれてきます。
宅配サービスに使用されるドローンは約9.7kmの距離を往復可能で、時速は約97km、運搬可能重量は約1.4kg。注文を受け取ると、ドローンは近くサービスセンターから離陸し、宅配先の裏庭または玄関の7メートル上空でホバリングを行い、ケーブルで荷物を下ろします。また、ケーブルが木や建物と絡まった時には圧力を感知してケーブルを外して飛び去るという機能も搭載されています。ドローンによる宅配費用は、試験運用期間中は無料とのこと。
Wingのほかにも、運送サービスを有する各社が無人ドローンによる宅配サービス実現に向けて数々の試行を重ねています。Amazonは「Prime Air」という無人宅配ドローン配達サービスを開発中であり……
Amazonのドローン配達が実現に向けて一歩前進 - GIGAZINE
フォードは「Digit」という二足歩行タイプロボットによる無人宅配サービスの開発を進めています。
「完全無人宅配」実現に向け玄関まで荷物を運ぶ二足歩行ロボ「Digit」をフォードが発表 - GIGAZINE