乳房インプラント関連4学会、人工乳房メーカー自主回収を受け患者向け文書更新版を公表
乳房再建手術や豊胸手術で使用される乳房インプラント(人工乳房)が原因とみられる特殊な血液がん(悪性リンパ腫)により海外で死亡例が出た問題。7月下旬に発表されたメーカーによる製品自主回収を受け、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会など関連4学会は21日、患者向けの注意喚起文書の更新版4件を公表した。
文書では、製品回収により手術が中止された待機患者に対しては別タイプの乳房インプラントを使用する選択肢などを案内。一方、過去に手術を受けたインプラント使用者に対しては悪性リンパ腫を疑う症状がなければ予防的なインプラント摘出は推奨しないとした上で、病変の早期発見のため定期検診を当初の推奨期間(最低10年間)を超えて継続することなどを呼びかけている。
これらの文書は8月2日と製品回収発表前の6月に公表された注意喚起文書を更新したもので、今後も状況に応じて内容が一部変更になる可能性があるとされている。
「一般の皆様へのお知らせ」(2019.08.21『患者様向け情報』)
(日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会)
http://jopbs.umin.jp/general/index.html●乳房再建用ティッシュエキスパンダーの手術を受け、ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を待機されている方へ
●ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を希望されている方へ
●ブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建を受けた方へ
●ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)についてよくあるご質問
医師・専門家が監修「Aging Style」