チリvsエクアドルのVAR判定に物議

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[6.21 コパ・アメリカGL第2節 エクアドル1-2チリ サルバドル]

 コパ・アメリカチリ代表対エクアドル代表の一戦で下されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による判定に、批判の声が寄せられている。ブラジル『グローボ・エスポルチ』が報じた。

 コパ・アメリカのグループC第2節が21日に行われ、チリはエクアドルに2-1で勝利。2連勝で決勝トーナメント進出を決めている。

 問題のシーンは前半39分に起きた。エクアドルの後方からのロングボールにMFロマリオ・イバーラが反応。しかし、PA外に飛び出したGKガブリエル・アリアスに先にクリアされた。

 アリアスの振り上げた右足が接触していたのか、その直後にイバーラは右足を押さえ、苦悶の表情でピッチに倒れ込んだ。一方のアリアスはノーファウルをアピール。実際に当たっていたか微妙な場面だったが、主審がVARで入念に確認した結果、イバーラの転倒から約5分後にアリアスにイエローカードを提示した。

 この判定にブラジル『グローボ・エスポルチ』で解説を務める元審判のサルビオ・スピノラ氏が疑問を投げかけている。試合中に「ばかげている。このようなことはFIFAの議定書にはない」と話したという。また、ブラジル『UOL』も「理解が困難」と伝えた。

 コパ・アメリカでは今大会からVARが初採用されている。同システムを巡っては、21日の日本対ウルグアイ(2-2)でDF植田直通がFWエジソン・カバーニと交錯した際に与えたPKについても、海外メディアを中心に多くの議論を巻き起こしていた。