市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning〜season your life with music〜」。6月6日(木)放送の「若新雄純の『無責任相談所』」のコーナーでは、木曜レギュラーパーソナリティの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が、リスナーからの質問に答えました。

若新雄純、市川美絵



若新がリスナーからのお悩みに答えるものの、その回答には一切責任を取らないという斬新(!?)なコーナー。この日寄せられたのは、「仕事におけるモチベーション」についてです。

<リスナーからの質問>
「働き方改革により、会社では『休みなさい』『早く帰りなさい』と言われる毎日です。今年のGWは、サービス業にもかかわらず9連休をいただきました。でも、仕事のモチベーションが上がりません。私だけなのでしょうか? 働き続けた昭和世代は悩んでいる人は多いと思います」

この質問に若新は、「昭和時代のサービス業は、お客さんがたくさんお金を使うことで、お店の数が増え、それに伴いサービスが増え続けていく……という『拡大』が前提だった」と言います。

お店の数やサービスが飽和状態になり、“働いた量=お給料”となるのが難しくなってきた今、「1人が働いて稼げる量を調整する流れがある」と働き方改革の意図について説明します。

そんな現代の働き方において大切な考え方を、“外的モチベーション”と“内的モチベーション”という言葉を用いて説明します。モチベーションとは、目的意識や動機づけという意味で、働き方の議論ではよく出てくる言葉。若新曰く、外的モチベーションとは、職場環境や仕事内容、報酬、役職など“誰かから目的意識を与えられるもの”のことで、「戦後多くの人は、外的モチベーションで仕事を頑張っていた。職場に行けば仕事があり、それをこなすと給料がもらえて昇格もできた。そして、人々の暮らしも豊かになっていった」と言います。

しかし、外的モチベーションを与えられ続けるのが難しくなりつつある今の時代は、「自分自身で喜びや楽しさを発見し、内的モチベーションを高められる人が、仕事を楽しめる人になっていくと思う」と若新。

続けて「内的モチベーションにつながるものは、偶然見つかることが多い」と言います。「家で考えたり、じっとしていてもなかなか出てこない。今までとは違う方向のものを試したり、“実験”したりする時間が必要」と語ります。

自身が携わっている地方での市民活動を例に挙げ、「お金に繋がらないものだとしても、新しい体験がいろいろあって、内的モチベーションにつながっている」と若新。「よく、取材などで『誰のために、何のためにやっているんですか?』と聞かれるけど、一番は内的モチベーションの発見のため。自分の人生の可能性が広がったり、人との出会いや学びがある。お金は外的モチベーションとして大事だけど、市民活動を通しての満足感や新しい発見には違う価値がある」と言います。

最後に、「新しい市民活動やボランティアまでいかなくても、例えばブログを書いてみたり、友達と小規模で何かを始めたりするのでもいいし。新しいことをはじめたことで、『何か』を得られるものがあれば。そんなことを、残業がなくなった日や、休日にできるといいかもしれないですね」と話していました。

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<番組概要>
番組名:Seasoning〜season your life with music〜
放送日時:毎週月曜〜木曜 13:30〜15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、乙武洋匡(火曜)、IVAN(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/38286