待合室にはスタバ、ホームにはベンチも自販機もない日本最古の駅舎
北九州市はかつて九州最大の都市として隆盛を誇ったが、石炭や鉄鋼産業の衰退で往時の勢いを失った。県都・福岡市への一極集中が進み、近隣都市と比べて観光施設も少ないことから、国内外の観光客を呼び込むランドマーク育成が課題だった。同市は課題克服のため産業・夜景観光や、小倉城周辺整備などさまざまな取り組みを進めた。その切り札が門司港駅改修だった。
周辺エリアは「門司港レトロ」と称して、観光客誘致に力を入れてきた。もともと国内向けだったが、大正時代を再現したレトロな街並みや駅舎が「インスタ映え」すると外国人観光客に人気となり、大型連休期間中は1日当たり2万人近い乗降客数を記録するなど、早くも復元効果が表れ始めている。
松尾宜彦61代目駅長は「タイムスリップできる空間が人気。今後も観光資産として貢献していきたい」と話す。大正から昭和、平成を経て令和元年に復元を果たした新生門司港駅。ベンチも自動販売機もない、電球に照らされた美しいホームは今も昔も旅情を誘う。
【概要】
JR九州鹿児島本線の起点駅。ネオ・ルネサンス様式の建築様式が大正時代の優美さを今に伝える。旧三等待合室には、当時の意匠を随所に施したスターバックスコーヒーが入居する。
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