アルム(岡山県赤磐市)は養鶏業を営む。日本農林規格(JAS)の「有機JAS」認定を受けたオーガニック農場を運営する。同農場は同社を含め国内に4社しかない。ニワトリにストレス与えない平地飼い鶏舎で、外壁に絵を描いた「アート鶏舎」が特徴だ。荒嶋望社長は「将来は海外に農場を持ってみたい。日本初のニワトリのアミューズメントパークもやりたい」と述べた。同時に「農業を印象派の絵のように明るいものにしていきたい」と意欲を示した。

 エン婚活エージェント(東京都新宿区)はオンライン結婚相談所を手がける。間宮亮太社長は「事業を通じて結婚後の幸せにつながる男女のマッチングサービスを圧倒的な低価格で提供している」と事業に自信を示す。誰でも簡単に安心して始められる婚活手段として業界にイノベーションを起こしたいと強調する。結婚後の幸福が続くために家族を取り巻く課題を人工知能(AI)などを使って解決する手段の事業化を目指している。

 サラダボウル(山梨県中央市)は農産物の生産・販売、加工、小売り、農作業の請け負いや農業経営コンサルティングなどを行っている。トマトを各地で生産し、全国のスーパーに販売。田中進社長は「農家の家に育ったが子どものころは恥ずかしかった」と振り返る。だが、農業の社会的価値や可能性に気づき起業。今では700人を雇用する農業法人となり、社員は週休2日制で賞与も支給される。「仲間と一緒に農業の新しい形を作りたい」としている。

 八光殿(大阪府八尾市)は創業70年以上の老舗企業で葬祭サービスを手がける。同社は社員の信条をまとめた「クレド」を通じて遺族に寄り添い、「ありがとう」と言ってもらえるような究極のサービスを心がける。従業員満足(ES)の向上にも努める。松村康隆社長は「まず社員の幸せを考え、そして顧客満足度(CS)を追求する」と話す。また、東日本大震災で亡くなった人を納棺した経験も披露し「いま生かされていることに感謝しよう」と呼びかけた。

取り組み加速
 学生300人による投票の結果、初代チャンピオンにサラダボウルの田中社長が選ばれた。賞品の一つとして高級家具メーカーの天童木工(山形県天童市)が製作した特製のいすが贈られた。田中社長は「学生の皆さまから選んでいただいた重みを感じる。よりよい会社が作れるように仲間と一緒に思い切り楽しんで仕事をしていきたい」と語った。

 学生審査委員を代表して慶応義塾大学2年の田代葵さんは「審査を通じ社長のプロフィルを見て、失敗や困難を乗り越えてきた同じ人間だと親近感が湧いた。自分がどのタイプのリーダーになりたいかを考える機会にもなった」と述べた。