そんなにお給料をもらっていないわけでもないのに、気がつくと月末はお金が足りなくなって生活費がカツカツになってしまう、貯金も全然できないって悩んでいる人はいるのではないでしょうか?そんなに大きな買い物をした覚えもないのに、なぜこんなにお金がないんだろう?と思った人は、一度、自分の行動を振りかえってみるといいかもしれません。案外無駄遣いしてしまっているのかも?ですが、生活するにはやっぱり必要経費もあります。それでは、何が経費で何が浪費なんでしょう。その分かれ道を考えてみましょう。

必要経費と浪費はどう違う?

人はまったくお金を消費せずに生きていくことはできません。ですが、消費には必要経費と浪費があり、浪費を多くしてしまうと、やはりお金を貯めることは難しくなってしまいます。それでは、必要経費と浪費ってどう違うのでしょう?実はある人にとっては必要経費であることが、ある人にとっては浪費ってこともあるのです。

例えば同じタクシーに乗るということで考えてみましょう。

・Aさんの行動

Aさんはパート社員でしたが、ずっと気になっていたコンサートに行くことになっていました。コンサートは17:00に開演。ちょうどパートの終わる時間は16:30なのでちょっとぎりぎりで間に合わないかも。そこでこの日はお休みをもらいました。朝からコンサートのことばかり考えて何も手につきません。何を着て行こうか悩んでいたらもう気づくと16:30。間に合わないということで慌ててタクシーで駆け付けました。

・Bさんの行動

Bさんも同じくパート社員で、同じコンサートに行くことになっていました。コンサートは17:00に開演。パートが終わる時間は16:30でぎりぎりでしたが、タクシーで行けば間に合います。そこで、Bさんはパートが終わってから、予定通りタクシーで駆け付けました。

同じことをやっているように見えても、Aさんの行動は浪費で、Bさんの行動は必要経費です。Aさんはその日はパートを休んで朝から時間があったのにも関わらず、タクシーを利用しました。Bさんはその日は休まずパートに行く替わりにタクシーを利用しました。Aさんはこの日は何の収入も得ていないのに、タクシー代を消費しているのに、Bさんはパート代を得る代わりにタクシー代を消費しています。つまり、タクシー代よりも多くの収入を得られるのなら、タクシーに乗るのは必要経費だと考えられるんですね。

必要経費は使ってもいいけれど、浪費は抑えることが貯蓄のコツ

手元に残るお金を増やそうと思ったら、収入を増やすか、支出を減らすしか方法はありません。収入を増やすには、時間給で給与をもらっている人は働く時間を増やすのが手っ取り早いでしょう。固定給でもらっている人は、インセンティブを増やすか、そういうのがない職場なら副業して別の仕事をするしかないかもしれませんね。また、株やFXなど投資するのも一案です。ただ、投資で成功するためにはそれなりに勉強しなくてはなりません。株価が上がるのも下がるのも確率的には50/50だからです。浪費を抑えるには、常にこの消費は必要経費なのか浪費なのかを考えてお金を使うようにしましょう。

例えば、習慣的にコーヒーを飲んだり、カフェに入ったりする人は、そこで何をしているのかということを考えてみましょう。惰性で入っているのならこれは浪費ですが、決まってカフェに入ることでそこで勉強をするということなら、必要経費と考えられるでしょう。また、その時はこの消費活動が浪費と認定されても、今日はしんどくて仕事休みたいけど、ここでコーヒー飲めてちょっとおやつ食べて元気をチャージできたら頑張れそうと思ったら、これは必要経費と考えられ、浪費だったことが経費になることも。人それぞれ同じ行動でも必要と思う度合いも違えばその時々で状況も違います。なので、人によっても条件によっても、浪費にもなれば経費にもなるというわけです。

そのタクシー代は必要経費?それとも浪費?

大人になれば貯蓄は必要です。人生は何があるのかわかりません。時には急に病気になったり、働けなくなったり。いざという時にお金がないと消費者金融などに借りなくてはならなくなります。そこから負のスパイラルに入って、借金地獄に陥る人も。そうならないためにも浪費を抑えて貯蓄しましょう。