【前園真聖コラム】第239回「今の日本代表に不足しているのは臨機応変さ」
ワールドカップを見据えたとき、日本代表が現在の4-2-3-1のまま、すべての戦いを乗り切れるとは思いません。相手に合わせて柔軟に対応していくことは、日本が勝ち進むための必要条件です。
それならば3月の試合、特にボリビア戦では、例えば3バックのシステムを試してよかったと思います。また、招集した選手の特徴に合わせて戦い方を変えてみるべきでした。
それだったら、トップに張っている鈴木にパスが渡ったらワンタッチでボールが落とせるようなポジショニングを取り、鈴木が抜け出したところでもう一度パスを供給するような戦い方のほうがよかったと思います。
代表経験の浅い選手や初招集の選手が多かったため、これまでのシステムを説明するために招集選手全員を使い、現在の日本代表のベースを説明したのかもしれません。ですが、それでも前半と後半で戦い方を変えてみるなど、もっとテストはできたはずです。
次回の日本代表の試合は6月。そのあとにはコパアメリカも控えています。コパアメリカを単なるテストの場にしては招待してくれた相手に失礼ですし、大会の格を考えても全力でぶつかるべきでしょう。となると、6月の親善試合2試合ではコパアメリカの選手選考とともに課題も解決しなければなりません。
6月に森保一監督がどんな采配を振るい解決策を打ち出すのか楽しみです。そして3月の試合で、日本代表にはまだまだ入り込む余地がありそうだとすべての選手がわかったはずです。そんな選手たちの一層張り切った戦いにも注目したいと思います。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。