中国企業と競り合ったABBの送配電事業買収、日立の勝算
ABBが対象事業を分社化して日立が2020年前半をめどに約8割を出資する。この時点で7000億円規模を投じる。その後、出資比率を高めることで完全子会社にする方針だ。
日立にとって魅力的なのはABBの事業規模や販路だけではない。日立のITを組みあわせて相乗効果を狙うほか、技術基盤に厚みをもたせ、新興国の電力網整備や再生可能エネルギー需要を取り込む。中でも「交流送電より送電効率が高く、接続する系統に制約が少ない『自励式』直流送電の技術では他社を寄せ付けない」(国内重電幹部)。
関係者によると、今回の買収を巡っては中国国有企業の国家電網と競り合ったという。国家電網はブラジルの送配電最大手を買収するなど海外での足場固めを急ピッチに進める。東原社長は中国企業の台頭について「競争より協創によってグローバル展開した方がうまくいく」と述べた。
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