大手化学メーカーの業績、主力事業で明暗。下期は正念場
旭化成の18年4―9月期連結決算は営業利益が前年同期比12・6%増の1043億円と2年連続で過去最高を更新した。合成樹脂・繊維原料のアクリロニトリル(AN)の利ザヤが同5割弱拡大したほか、前年あったエチレンプラントの定期修理がなくなったため。
三菱ケミカルホールディングスはアクリル樹脂原料のメタクリル酸メチル(MMA)が変わらず好調。全社のコア営業利益(非経常的な損益を除いた営業利益)の3分の1を単独で稼ぎ出した。
一方、三井化学と東ソーも増益だったが、稼ぎ頭が減速気味だ。三井化学のモビリティ部門は自動車部材の原料価格上昇などで、営業利益が同8・6%減の201億円だった。東ソーもけん引役だったカセイソーダとウレタン原料が価格下落。クロル・アルカリ部門の営業利益が同横ばいの251億円とブレーキがかかった。
宇部興産は電池用セパレーター(絶縁材)販売が伸びたものの、タイヤなどに使う合成ゴムが市況悪化で利幅を圧迫。化学部門の営業利益は同38・3%減の82億円と落ち込んだ。
<関連ページ>
[https://www.nikkan.co.jp/jm/asahi-kasei{「野武士」旭化成、競合他社からの嫉妬も}]
