オジー・オズボーンが死に至るおそれのあるブドウ球菌感染に感染、重症エピソードを語る

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オジー・オズボーンが、死に至る恐れがあるという「ブドウ球菌感染症」にかかり、ツアー日程の多くを延期せざるを得なくなった。オズボーンは、ローリングストーン誌に今回の感染症について一部始終を話してくれた。延期された公演は2019年に行う予定で、「最初の頃と比べたら、今の俺は85〜90%回復しているから、快方に向かっているよ」と語ってくれた。

オジー・オズボーンは、右手の親指が「まるで電球みたいに大きく」腫れたのを見たときに、自分の体内で何かが起きていると確信した。10月初旬の米ユタ州ソルトレイクシティ公演のあと、いつも着けている親指の指輪が入らなくなった。そして翌朝までに右手の親指は通常の10倍まで膨れた。「さすがにビビった」とオズボーン。膨れ上がった指を妻でありマネージャーのシャロンに見せたところ、彼女は即座に救急治療室に彼を連れて行った。そこで最悪は死に至るブドウ球菌感染症に感染していることが発覚したのである。そして、直近の4公演を延期し、オジーは治療に専念することにした。

現在の彼はほぼ回復している。現在進行中のノー・モア・2・ツアーで今回延期を余儀なくされたカリフォルニアとラスベガスの公演は、2019年にオセアニアと日本公演を終えた7月に行われることになった(本来の公演チケットで新公演に入場できるが、希望者には払い戻しも行っている)。

2019年初めにツアーが再開するまで、オズボーンは日常生活へ戻る努力を続けつつ、今回自分に起こったことの一部始終を解明するつもりのようだ。救急治療室に行ったときの彼は普通の状態だった。発熱もしておらず、病気らしい症状は一切なかった。あったのは巨大に膨れた親指1本だけ。「調子が悪くもなったから、冗談を飛ばしていたよ」とオズボーン。「そしたら医者が『オズボーンさん、あなた自身が気付いているかは分からないのですが、これはかなり深刻な状態ですよ』って言ったのさ。そしたらシャロンが『ねえ、そのくだらない冗談を言うのはやめてくれない?』って」と言ってオズボーンが笑う。「だから言ってやったのさ、『なあ、これは俺の手だぜ』って」 ところが誰も笑ってくれなかった。「全員が完全に、これ以上ないってくらいマジな顔をしていた」とオズボーンが続ける。「みんなの表情と医者のボディランゲージで判断したよ。医者が真剣な表情でやってきたら、俺だって『わかった、わかった、もうやめるよ』ってなるさ」と言って笑う。

検査を終えた彼に医師が伝えたのは、彼の親指に感染しているブドウ球菌は1種類だけではなく3種類だということ。そして、そのうちの1種類は中指まで感染が広がっているということだった。ブドウ球菌感染は、通常は肌の上に留まっている無害の細菌が何かのはずみで血管に侵入したときに起こるもので、すぐに治療しないと死に至る危険がある。映画『ジョーズ』で主演を務めたロイ・シェイダーも、アレクサンダー・ヘイグ国務長官もこれが原因で他界している。医師がオジーに詳細を説明したあと、彼は事態の深刻さを理解し、手の手術を受けた。

手術を行う前に彼の親指が凍らされた。「自分の目の前に右手の親指があって、爪の左端から爪の下の肉に器具を入れて、ここを全部切るのさ。麻酔薬を打っていても激痛だった。そして、中にあったのは膿じゃなくて、膿の一段階後の状態のヤツ。こいつが血管に入って体内に流れると死んでしまうわけだ。俺の説明を聞いてマジでヤバいと思うだろ? でも医者が一番心配していたのは俺の血液の状態だった」と、オズボーンが説明する。

途中でオズボーンは医師にどうやって感染したのかを聞いてみた。「医者は『誰かとお喋りして握手したことを思い出せますか?』と聞いてきた」と、オズボーンが思い出しながら語る。「ほら、俺は会場でミート&グリートするから、毎日200人と握手するわけさ。そしたら医者が『それで説明がつきます』って」

手術後、オズボーンは点滴と抗生物質の投薬を受けたが、彼はこれで完全にノックアウトされた。「動くこともできなくて、電池が完全に切れたって状態だった」と彼。彼がその「気落ちする状態から抜けす」唯一の方法がアイスクリームを食べることだった(治療中にSNS投稿でアイスクリームを食べている写真を公開している)。1週間弱の入院のあと、特殊な手洗い石鹸を持たされて彼は自宅へと戻された。この石鹸で1日2回、10日間しっかり手を洗う指示を受けた彼は「シャロンに『ライブはどうしたらいい?』って聞いた」と言う。これは公演延期を決める前のことだ。「そしたら、それを聞いていた医者に『あなた、気は確かですか? またブドウ球菌に感染したら今度こそ死にますよ。1種類でも大変なのに、あなたは3種類に感染しているんですよ』って言われた」ということだ。

自宅に戻ったオズボーンは病院で気付かなかった新たな問題に気付く。「俺、何にもできなかったんだよ。ほら、俺は右利きだから。自分のケツすら拭けない。そんなことをしてくれる心優しいボランティアなんて知らないし」と言ってオズボーンが笑う。

そして、そこから週3回の通院が始まった(現在は週1回になっている)。彼に元に戻ったと感じるようになったのはいつ頃かを聞いてみた。するとオズボーンは笑いながら「元に戻るのは無理だと思うよ」と言う。「正直な話、最初からそれほど病んでいる感覚はなかったね。だから、退院するときに『いつからトレーニングしてもいい?』って医者に聞いたら、『何でも自由にして大丈夫ですが、最低でも10日間は待った方がいいと思います』って言われた。そこで、実際にトレーニングをやったら、2分で死ぬかと思ったね。抗生物質のせいで体力がかなり落ちていたんだよ。そこで俺は思ったね、『仕方ねぇな、医者の言うことを聞いてやるか。俺は患者だし』って。最初の頃と比べたら、今の俺は85〜90%は回復しているから、快方に向かっているよ」

現在の彼はステージに戻ることを楽しみに待っている。「ハリウッド・ボウル公演は本当に楽しみだったんだ。延期した公演は来年やるよ。ほんと、もっとひどい状況になる可能性だってあったし、最悪、死んじまってたかもしれないもんな」と。

Feeling better after surgery. Ice cream helps pic.twitter.com/L3JWScrOI5
- Ozzy Osbourne (@OzzyOsbourne) 2018年10月7日